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移動すること自体がゲームに。新たな位置情報ゲーム「テクテクテクテク」、「ポケモンGO」や「妖怪ウォッチ ワールド」との違い、魅力を解説!

2018/12/23 10:30

移動すること自体がゲームに。新たな位置情報ゲーム「テクテクテクテク」、「ポケモンGO」や「妖怪ウォッチ ワールド」との違い、魅力を解説!

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 少し前にリリースされた位置情報ゲーム「テクテクテクテク」。位置情報ゲームといえば「Pokémon GO」が絶対的な王者として存在し、今年は「妖怪ウォッチ ワールド」もリリースされました。

 そんななかで「テクテクテクテク」は同じ位置情報ゲームというジャンルですが意外と?結構?違います。今回はその違いと魅力を解説したいと思います。

 以前「妖怪ウォッチ ワールド」が出た際に「Pokémon GO」との詳細な比較もしているので、そちらも併せてご覧ください。

 関連:「妖怪ウォッチワールド」を遊んでわかった「Pokémon GO」との違い。妖怪ウォッチワールドは旅館に着いたら部屋で遊べるゲーム

最大の違いは”移動がメイン”!

 「テクテクテクテク」はゲーム内に現実と同じ地図があり位置情報で連動、プレイヤーが移動すればゲーム内の自キャラが移動するというところは「Pokémon GO」「妖怪ウォッチワールド」と同じです。

 しかし、その次からすでに違います。

 「Pokémon GO」は先々で現れるポケモンの捕獲、ジムでのバトルなどがメインで、「妖怪ウォッチワールド」は妖怪の捕獲&バトルがメインですが、「テクテクテクテク」は街を塗ることから始まります。

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 もちろんその後にRPGらしいバトルもありますが、このゲームはぶっちゃけ塗るだけでも楽しいです。

 街を塗っていく範囲は「街区」いわゆる道路で囲まれたブロック単位と考えるとわかりやすいです。

 この街区を塗っていくことで自分の領地となり、そこから定期的にアイテムの入手や回復ができるようになります。都市育成系のゲームの資材製造施設みたいなもんです。

 この街区を塗るという仕組みが他のゲームと最も違うところは、移動がゲームのメインコンテンツになっているという点。

 Pokémon GOであれば移動してポケモンを探しますが、基本的にポケモンを探すならポケストップかジムに行きます。野良ポイントもありますが、慣れている土地であればある程度把握できるものの知らない土地ではほぼランダムと同じ感覚です。知っているポイントであっても、出る出ない・何が出るかは不明ですし単発だと効率がよくありません。

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 そのため「Pokémon GO」では基本的にポケストップやジムを目指して歩き、そこで一気に捕獲やバトル、補充などを行うというのが基本サイクルです。なので、スポット間など移動中にそこまで意味はなく、ポイントポイントで遊ぶのがメインです。

 対して「妖怪ウォッチ ワールド」はさらに細かな移動自体の意味を大きく削いでいます。

 「妖怪ウォッチ ワールド」では画面内に見えている地図一帯をスキャンしてその周辺にいる妖怪を捕まえてバトルすることができます。

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 そのため、細かく出現ポイントまで移動する必要はほぼなく、市や県などざっくり大きく移動して、その先で腰を据えて遊ぶようになっています。数十、数百メートル単位であれば移動しなくて済むシステム。一応ランドマークなどでは固有のポイントと妖怪がいることがありますが、全体としてはそんな感じです。

 それらに対して「テクテクテクテク」は下手すれば数メートル、数歩移動するだけでも移動する意味を付加しており、まさに歩いて遊ぶという形。”位置情報ゲーム”という言葉を一番体現しているゲームという感じがします。

バトル要素にも抜かりなし

 これらのゲームいずれもRPGなので、バトル要素がありますが、これも結構違います。

 まず「Pokémon GO」では本家ポケットモンスターと違い野良ポケモンとのバトルはありません。ジムで行える他のチームが配置したポケモンと戦うジムバトルや、伝説のポケモンなどと戦うレイドバトル、最近プレイヤー同士のトレーナーバトルが追加されました。

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 いずれもポケモンを出してタップで攻撃、ゲージが溜まるとボタンタップでスペシャルわざが出せます。左右フリックで避けることもできますが、そこまでアクション性は高くなく基本的にはステータスが大きく左右します。

 戦略性もバトル中の動きというよりも、相性を考えてどんなポケモンをどんな順番で出すかといったところがポイントです。

 バトルに関して「妖怪ウォッチ ワールド」はスマホRPGらしい作りといった感じ。まず妖怪と遭遇すると必ずバトルから入ります。セミオートですが、3対3で属性の相性や攻撃順、長押しでバフ効果を与えたり、任意の必殺技などプレイヤーが手を出す要素もあり、とRPGとして楽しめるバトルになっています。

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 ココらへんはバトルがポケモンの捕獲と切り離された「Pokémon GO」との大きな違いでした。

 そして「テクテクテクテク」ですが、まずバトルは自分の領土にランダムに雑魚敵が現れるのでタップで戦闘ができます。

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 操作は敵を切るようにスワイプすることで攻撃、長押しでガードと一人称の固定視点で戦うアクションゲームという感じ。コマンドを呼び出して魔法も使えます。

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 まずこのアクションの部分が結構出来がよくて爽快感が高いのが非常に良いです。とにかくザクザク攻撃できるのが楽しい。ただ戦略性という意味ではそこまで高くはありません。魔法をゴリゴリ使えるようになればその相性やMPの計算なども入ってきますが、わりとシンプル。

 装備などもシンプルで武器・防具・アクセサリの様な感じ。単純に攻撃力や防御力があがればそのままバトルに反映されるのもわかりやすい。

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 簡単な例えでいうと初代ドラクエのコマンドを選択する部分をアクションに置き換えてテンポアップした感じでしょうか。画面を触るスマホ向けにスワイプアクションにしているけど、ベースは超シンプルなRPGバトルみたいな。

 このバトルに関してもゲームのバランスとしてはすごく良いと思います、気兼ねなしにガンガン戦えて、塗って歩くという大きな要素の合間にいれるアクション要素としても重くなくよく考えられています。

ゲーム内サイクル

 「テクテクテクテク」はゲーム全体を俯瞰してサイクルを見た時に、とにかくよく考えられていると実感できる作りです。

 歩いて地図を塗って楽しむ→腰を据えたら周辺の敵と戦ったり、巨大ボスに挑む。塗った土地からアイテムなどが回収できるのでさらに領土を広げて強化もできる。

 移動して楽しむ部分がちゃんと出来ているのにプラスして、家や旅行先など周辺を塗っていれば止まっていてもバトルという別の形で楽しめる要素を用意しているのがうまい作りです。

 ここらへんについては「Pokémon GO」は基本的に家にずっといたら、家の範囲にポケストップやジムでも無い限りほぼなにもできません。とにかく外に出ようぜというゲーム。しかも移動して楽しむというより、ポケストップやジムにとにかく行って、その移動先で楽しむという感じ。前述の通りスポット間の移動にあまり意味が見出せません。

 とにかくポケモンを捕まえられるところにいって初めて開始、それを何度も繰り返してやっと選別や育成が完了し、満を持してバトルに挑むという感じ。

 「妖怪ウォッチ ワールド」は逆に市や県をまたいで大きく移動さえすれば、その場所で止まってしばらく遊べます。ただしそこでやり尽くすと、周辺をちょっと歩き回るくらいでは意味がないので大きく移動するタイミングまでやることが単調になりがちです。

 「テクテクテクテク」はやはり後発ということもあり、移動するも良し戦うも良しとこういった流れの部分も非常によく考えられているなと思います。

歩きスマホに対して

 「Pokémon GO」と「妖怪ウォッチワールド」に関して、今の形になったのはやはり歩きスマホ対策もあると思います。

 「Pokémon GO」はポケストップやジムといった遠くから見てわかる目的地を設定する(そこまで行かなくてもできることはあるが、行くとできることが段違いなので自然と誘導されるようになっている)ことで移動間はあまりスマホを見なくても良いようになっています。

 「妖怪ウォッチ ワールド」はもっとあからさまで、移動先で周囲数キロをスキャンして遊ぶので、細かく外に出て移動する必要すらありません。この中で1番歩きスマホを警戒して作られた安全なゲームとも言えます。

 これらに対して「テクテクテクテク」は歩いて街区を塗りつぶしていくので、結構頻繁にスマホを見る必要があるといえばあります。ただし、目標がゲーム内と実際に外で見る景色が一致しているため、「次の次の交差点まで行けば周囲4隅の街区が塗れるからそこまで行こう」といった形で現実側で目標を設定して歩けます。ここがうまい。そのため、目標地は細かく刻めるものの、その間でスマホは見なくていいようにできています。

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 正直これはギリギリの設計だと思います。これ以上移動に合わせた要素をゲーム側に入れると歩きスマホが必須になりかねません。今後位置情報ゲームが出たとして、この現実側だけで目標地を立てられる仕組みが無い限り、これ以上歩きスマホを助長せずに現実とゲームをリンクさせる方法は無い気がします。なので、そのギリギリであることも、位置情報ゲームを考え抜いて作られたものだとよくわかります。

オマケ要素も超充実、しかし…

 「テクテクテクテク」では単体のレビューしたときもご紹介しましたが、巨大ボスの写真機能が超優秀です。

 ARで画面内に巨大ボスを映して撮影すると、建物などを解析して、その背後に巨大生物が映るようにしてくれるのです。これはホントオマケ要素としてはもったいない位凄い良い機能です。

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 このためだけに外出たくなります。

 ただ、最後に1点。ここまでこのゲームの良さを解説してきましたが、1点だけちょっと腑に落ちない部分が。

 それがゲーム内の各種UIやデザイン。

 これがシンプル過ぎるのです。

 特にアイテムのアイコンなどがすごくシンプル。過度な装飾は必要な情報を阻害しますしダサくもなりますが、ちょっと地味といえるほどシンプル過ぎないかな、と思います。逆にシンプル過ぎてわかりにくいときがあり、もうちょっとデザインとして情報を加えて、カッコつけてもいいのではと思ってしまいます。

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 まぁココらへんは他のスマホゲームを見慣れすぎたコチラ側の問題かもしれませんし、慣れが解決してくれる範囲でもあるとは思います。

 ともあれ、「テクテクテクテク」は非常に良く出来ています。後発だからこそ、先発のゲームを非常によく研究しており、差別化を測りもちろんゲームとして楽しさとゲーム性をバランスよく備えています。

 やってみると結構ハマりますよ。連休や長期休みに家の周りでもお出かけしても楽しめますので是非遊んでみてください。

テクテクテクテク

価格:無料

カテゴリ:ロールプレイング

Pokémon GO

価格:無料

カテゴリ:ゲーム

妖怪ウォッチ ワールド

価格:無料

カテゴリ:ゲーム

ライター名

この記事を書いた人

イマ&ムラ

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