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実際に歩いた街が自分の領土になる感覚が新しい。止まればまさにRPG。そして巨大生物と撮れる写真が楽しい。後発だけに考えつくされた新しい位置情報ゲーム「テクテクテクテク」レビュー
2018/12/15 17:10
位置情報ゲームといえば「Pokémon GO」が圧倒的存在感があり、今年は妖怪ウォッチからも「妖怪ウォッチ ワールド」がリリースされました。
そんななか新たに登場したのがこの「テクテクテクテク」。一緒なのは実際の地図と同じ世界がゲーム内にあり、歩くことで連動する、という部分だけ!それ以外は全く違う新しい位置情報ゲームになっています。
ゲームを起動するとプレイヤーキャラが現在地に表示されます。そしてこのゲームでまず行うのは地面を塗っていくこと!実際の街と地図には街区と呼ばれる区切りがあります。ざっくり簡単にいうと道路に囲まれた1ブロック部分のことですね。
その街区を塗りつぶしていくのが基本。自キャラ周辺の丸に入っている街区がタップできるようになっています。タップするとその街区は制覇したこととなり、木が生えたり花が咲いたりします。
街区を制覇するとそこにはモンスターが現れることも。モンスターをタップすると戦闘に突入。戦闘ではモンスターをスワイプすれば攻撃。相手が攻撃して来そうになったら画面長押しでガードもできます。非常に直感的。
モンスターを倒せば経験値やアイテムが手に入ります。
基本的に街区を塗りつぶす、という部分以外は一般的なRPGと同じと考えるわかりやすいです。経験値がたまればレベルアップしてステータスも上がりますし、武器や防具を備えて強化もできます。
よく出来ているのが、まず歩いて街区を塗りつぶしていくのが単純に楽しいところ。動いた分だけ実績になるので、Pokémon GOの様にひたすら歩いても出てくるポケモンは運次第だったり、ある程度出る場所は決まっているので、ポイント間を移動する意味はあんまりないということがありません。テクテクテクテクではこまめに歩いたとしてもその分だけ達成感がちゃんとあります。
また家の中など歩かないときでもちゃんと遊べるようになっています。一度塗りつぶしたところは、モンスターが頻繁に出ますしバトルは見える範囲であればタップでできます。
さらに塗りつぶした街区を再度タップするとアイテム回収やHP/MPの回復などができ、モンスターとの戦いを継続して楽しめるようになっています。街区の再タップは時間で復活するので、スマホRPGのスタミナ制の様な感じでいけるところまでそこらのモンスターと戦って、回復手段などが付きたらしばらく待ってアイテムを回収してまた戦うといったことができます。
この歩く時と止まっている時が両方でちゃんと楽しく遊べるようになっており、また双方がちゃんとリンクしているのが素晴らしい。
そして最後に気になるのが、マップ上に現れる巨大生物たち。
ゲームを始めればすぐにわかりますが、かなりそこら辺にちょこちょこいます。生物によりますが戦えるボスキャラだったり、戦えないキャラだったりするのですが、何より面白いのが撮影機能!!マップで画面左下のボタンをタップすると撮影モードに入ります。
この撮影機能の何がすごいかというと、建物などを認識してちゃんとその背景に巨大生物が映るようにしてくれるんです!
例えばポプテピピックのピピ美ですが、撮影前は上記のようにただARで画面内に表示させてるな、というだけなのですがいざシャッターを切ると…
こんな風に建物の向こうに映る様に合成してくれるんです!巨大生物感が半端ない!
ちなみに自分的最高傑作は御徒町に現れたこちらのゴジラ。めちゃくちゃよく出来たと思います。普通に映す前は右のようになってます。
今までARで写真を撮れるアプリは多数ありましたが、ここまで巨大生物を巨大生物として写させてくれるアプリは意外とありませんでした。ゲームのオマケ機能とは思えないほどこれだけで楽しい機能です。
もちろん歩きながらの歩きスマホは絶対いけませんが、街区という現実でわかる目印があるので、次の交差点まで歩いたら止まって周辺を塗りつぶそう、といった感じで遊んでいけば全然問題ありません。
唯一気になるのが、各種アイコンやボタンが今どきコレ!?というくらい地味なところですが、派手でもいいというわけではありませんしゲーム性には関係ないので、本音を言えばもうちょっと凝って欲しいかなと思いますがそこは目をつぶりたいと思います。