2021年4月27日（火）本日リリースされたiOS 14.5とwatchOS 7.4により、Apple Watchを着用時にマスクをしていてもFace IDで端末のロック解除ができるようになりました。その設定方法を解説します。

　OSをアップデートしただけでは機能は有効になっておらず、設定アプリから有効化する必要があります。

　設定 > Face IDとパスコードにはいり、下の方にある「APPLE WATCHでロック解除」（なぜか大文字）の項目にペアリングしているApple Watchが表示されているので、そのトグルボタンをオンにすればOK。

　オンにする際に注意書きが表示されます。今回のマスク着用時のFace IDロック解除は、マスクをしている状態のため正確に本人の顔を認識しているのではなく、Apple Watchが近くにあり（≒腕に装着している）、マスクをしている顔があればそれが本人で無くても解除されるというものとなっています。

　条件さえ揃えば自分の顔でなくても、というのは状況によっては注意が必要かもしれません。

　基本的にはApple Watchは自分が装着していて、スマートフォンはプライベートなものなので本人以外がロックを解除しようとすることはあまり無いとはいえ、今までよりも解除できてしまう可能性が高まる、ということは覚えておくべきでしょう。

　ただし、セーフティ機能としてマスク着用時のロック解除が行われた場合Apple Watch側に通知が来るようになっており、単にセキュリティが弱まっただけというわけでもありません。

　外ではマスク着用が大前提のこのご時世なので、ありがたい機能ですがセキュリティの観点もしっかりと考えて兼ね合いをみて使うのが良さそうです。

　ちなみに、上述のようにセキュリティは通常より弱まる内容のため、あくまでロック解除のみで、Face IDを使った課金の認証などには通じません。そういった場合は今まで通りマスクを外した状態での完全なFace ID認証が必要となります。その点は安心です。