めっちゃ子供の頃好きでした「忍者じゃじゃ丸くん」。敵を倒すというアクションと同時に壁に隠れているアイテムを探してパワーアップできるのが宝探し感があって病みつきになるんですよね。

　というわけで、「忍者じゃじゃ丸くん」を現代のスマホに最適化したアプリがこちらです。

　改めて「忍者じゃじゃ丸くん」は元々ファミコンで1985年に発売されたゲーム。縦4段に区切られたステージ内の敵を全部倒せばステージクリアというシンプルなアクションゲームです。

　動作は左右の移動と、ジャンプ、手裏剣による攻撃とこちらもシンプル。基本的に敵に手裏剣が当たれば一撃で倒せます。逆に向こうの攻撃を受けるとこちらも一撃で死亡。残機は初期状態で3機あり、全部なくなるとゲームオーバーです。

　またこのゲームでは基本的に自キャラであるじゃじゃ丸くんと敵の本体が触れてもダメージは受けません。あくまで双方の攻撃があたった場合のみ。

　またお互いに相手を上から踏むことで一定時間動きを止めることができます。これが重要。後半の敵はそのまま攻撃を当てても跳ね返されてしまい倒せません。そういう敵は一度踏んづけて動きを止めてから攻撃する必要があります。

　そして、個人的にすごく好きなのが、段を区切る足場の一部は下からジャンプでぶつかると壊すことができ、その中にアイテムが入っていることがあるというところ。

　アイテムは足が早くなる、手裏剣の飛距離が上がる、透明になる、無敵のトロッコなどいずれも一定時間しか効果を発揮しませんが一気に攻勢にでることができます。

　特にトロッコは高速で無敵で敵を次々と轢き殺せるので、入手して効率よく動けばそのままステージクリアまで持っていくことも可能です。（ただし、一定時間なので油断すると敵前で効果がなくなってやられるとかもよくあります）

　また、透明になる薬はかなり強いのですが、上述の通り一部の敵は踏んづけてからでないと攻撃が効かないので、場合によっては無意味という歯がゆいシーンもあります。

　このアイテムが出てくるのが、宝探し感があって凄い楽しいんですよね。単純に敵を倒すだけでなく無駄に全部壁を破壊して探してしまいます。

　ただし、時々（むしろ結構な頻度で）爆弾が出てきて、これは触れると即死なので要注意です。

　そして、このアイテム、4つのうち3つのアイテムを集めると巨大ガマのガマパックンが登場します！これが最大の醍醐味。ガマパックンに乗ると完全無敵となり、さらに敵は全て金縛りになります。完全に一方的に敵を食べてそのステージは確実にクリアできる状態となるのです。

　このアイテムを手に入れてちょこちょこパワーアップをしていると一気に無敵になれる、という流れが爽快なのです。

　ちなみに、ガマパックンはアイテムを3種類集めると登場し、一度出るとアイテムの収集履歴はリセットとなることから、ステージ内の敵が一匹くらいの状況ででてもあまり嬉しくなく、出すのであればそのステージ内の早い段階の方が嬉しいわけです。

　なので、ゲーム後半になると、今いるステージで大半の敵を倒した状態ならアイテムを敢えて探さず次のステージに収集履歴を持ち越すといった戦略もアリになってきます。

　こういった点もシンプルながらよくできています。

　ゲームのさわり心地としては、タッチ操作のスマホになっても、そこまで違和感なく遊べると感じました。流石にだいぶ昔のゲームなので、完全に触った感覚を覚えているわけではありませんが、思い出の動きとそこまで大差はなく、想い出通りの動きといった感じで遊べました。

　ただし、ファミコン当時と比較した際に大きく変わった点もあります。それがボーナスステージ。ステージ内に投げ込まれるさくらの花びらを3枚集めるとボーナスステージに行けるという部分は同じなのですが、ステージの内容が全く違います。

　オリジナルでは敵の親玉であるなまず太夫と直接戦うステージだったのですが、本作では団子を集めるステージに変わっています。

　また、細かく非常に個人的な変わって残念な点なのですが、新しい敵の登場するステージ前のアイキャッチのデザインが変わっています。

　オリジナルでは黒背景に「敵の名前　登場」と縦書きで書かれてそれがすごく印象的だったのですが、これも変わってしまいました。非常に残念。ステージ開始時に敵が上から降ってきて配置されるのですが、その演出もなくなっています。これもよっと寂しい。

　後者はスマホゲームという観点でいうとデモ部分は極力短くした方がテンポが上がるのでやむ無しという気もするのですが、どうしても思い出がある人間としてはそこら辺がわがままだとわかりつつも思ってしまうのです。

　とはいえ、ゲーム部分は昔と変わらず、そして今遊んでもかなり楽しく遊べるゲームとなっています。新規のアイテムや敵もいるので、ぜひ昔遊んだ人も初めての人も遊んでみてください。