往年の名作「レミングス」がアプリで登場です。

　「レミングス」はスターと地点からワラワラと勝手に進み続けるネズミの集団に指示を出してゴールまで導くパズルゲーム。

　こうやりゃイケるだろと思ったら以外な見落としがあったり、苦労して作った道順も実は簡単なショートカットがあったりと柔軟な発想と一つ一つのアクションを丁寧に積み上げていく理論的な考えの両方が必要となるゲームです。

　ゲームを開始するとスタート地点からネズミたちが列になって出てきます。ネズミはとにかく何も考えずに進むだけなので、壁があったらぶつかって反対に歩きますし、段差があったら落ちて死んでしまいます。彼らが死なずにゴールに到達できるように指示してあげましょう。

　指示を出すには、任意のポイントをタップして、何をやらせたいか選択するだけ。上がる段差が前にあったら階段を作ればいいですし、崖になっていれば落ちる途中に傘を置けばふわふわと落下しれ死なずに済みます。

　他にも、壊せる壁や床などもあります。出せる指示はポイントによって異なるので、何ができるのかも上手く見極める必要があります。

　クリアするためには一定数以上のネズミがゴールに到達する必要があります。ゲージは画面上に表示されており、チェックマークが最低ライン、星マークまで行ければ最高得点です。ネズミが死んでチェックマーク以下の数になってしまうとそのステージは失敗です。

　指示するコマンドを使うには画面左上にある薬を消費します。薬が無くなったら指示できませんが、時間で回復できるのでそこまで困りはしませんが、消費＝指示が少なくすめばその分長く多く遊べるというわけです。

　面白いのが、出した指示はそこに最初に到達したネズミが行うということ。どれだけ先に指示をしていても勝手にギミックは作られ始めません。

　例えばネズミが向かう先に階段を作る指示をだしているとすると、実際に階段が出来始めるのはそこにネズミが到達してからとなります。

　しかもネズミはだいたい列になってどんどん来るので、先頭のネズミが階段を作っている間に2匹め以降が追い越してしまい、作りかけの階段先からどんどん落ちてしまいます。

　階段1段だけなら落ちても死にませんが、ネズミが落ちて耐えられるのは2ブロック分まで。3段以上階段を続けるのであれば、追い抜いたネズミが落下して死ぬのを防ぐために、落ちる場所に傘を仕掛けるといった工夫が必要となるのです。

　他にも落ちた場合に方向が変わってしまい、その先が崖なんてこともあるので、その際はまた崖に落ちないために折り返し指示を置いておくといった配慮もでてきます。

　このネズミの進行によある時間差が起きるのが「あれをしたならこれをしておかなくちゃ」とやるべきことの幅を広げてくるのが絶妙です

　慣れればその進行具合も加味したうえで、全指示をバババっと配置してあとはスムーズにネズミたちが進むのを見守るだけ、なんてことも可能に。あとから慌てて指示を追加せず、自分の作戦通りに滞りなくネズミたちが進むとかなり快感です。

　ステージクリアで貯まったポイントを使ってガチャを引くと、違う見た目のネズミを出現させられたりします。ソシャゲの様なキャラクターの強さはないので、あくまで見た目が変わるオマケ要素的な感じです。

　数々のゲームの元ともなった名作ということで、ゲーム性は時代に関係なく文句なしです。詰将棋の様な感覚で誰でも楽しめますよ。