テトリスの様に数パターンのブロックを組み合わせながら、ブロックの色を繋げることで攻撃ができるパズルRPGです。

　キャラクター毎の多彩なスキルや、毎ターン進むことで刻々と変わるフィールドが戦略性を生んでおり、わかりやすいルールながら思考して楽しめる要素が多いよく出来たゲームです。温かみのあるイラストも非常に好印象。

　6×7マスから成るフィールドに、テトリスブロックみたなブロックを自由に配置していきます。ブロックは個別に属性（色）が異なり、それを如何に多く繋げるかが基本的なルール。

　色の繋がりは斜めでもOK。数が多いことと5ブロックが縦横斜めいずれかに揃うと攻撃力がアップします。

　そしてフィールドは毎ターンごとに上に進んで行き、一番上の行のブロックから消えていきます。

　これにより、場の状態が毎ターン変わっていくことになります。どんなに上手くつなげてもどんどんブロックは削られていきますし、繋げた形によっては一行消えることで、全体のバランスが崩れることもあるわけです。

　このスライドするフィールドが最大の特徴にしてプレイヤーが先を読む思考性を試されている部分といってもおかしくありません。

　デッキを組んだキャラクターがパネルの上にのっており、フィールドに出て使われるごとにスキルゲージが溜まっていきます。

　スキルゲージが溜まると奥義を発動可能。補助や回復、攻撃といったよくあるものからパネルの色を変えるといったものまで　様々なスキルがあります。

　キャラクターデッキもちょっと特殊で、固有のスキルを持ったリーダーキャラとそれに合わせて兵隊をセットしていきます。リーダーキャラと兵隊は属性や職業を合わせると能力がアップします。

　ストーリーを進めながらクエストをクリアしていくのですが、単純にストーリーを追って新しいクエストを選択していくとどんどん先に進んでいきます。

　メインストーリーのクエストと同時にサブクエストも展開しているのですが、あくまでチャレンジ要素の様な扱いで、メインクエスト選択時には表示されていません。一度クリアしたフィールドを選択すると実はそこに用意されています。

　ちょっと分かりづらいようにも思えますが、ストーリーを楽しみたい人はサブクエストを気にせずサクサク進めるように出来ており、レベル上げやチャレンジしたい人だけ戻ったり立ち止まって挑戦すれば良いようにできています。

　もちろんメインクエストも進んでいけばいずれは止まってレベル上げが必要なシーンに当たりますが、基本的には寄り道や周回を意識しなくても良い流れで作られていて、ソーシャルゲームでありがちなメインクエストを進めていく途中ですぐに周回しないと先に進めないといったストレスを極力感じないようにしているのがわかります。これは地味ですが他のゲームも見習って欲しいポイント。UIとしての流れとレベルデザインがしっかりしていないとできない作りです。

　パズル幕間のストーリーもテンポが良く、キャラクターやイラストも非常にいい味を出しています。

　ゲーム全体に丁寧に作られた様子が行き渡っており、メインのパズルも手軽に楽しめつ打つ爽快感もあり、且つやり込めばやり込むほどプレイヤースキルが上がって行く凄く良く出来た作品です。

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