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組んだデッキがそのまま手札。ランダムにドローしないから運要素は無い!完全実力主義のデジタルカードゲーム「アルテイルNEO」レビュー
2018/11/07 19:09
カードゲームは今やスマホゲームの1大ジャンルの一つですが、ほぼ共通しているのが自分で組んだデッキは対戦時は一度山札となりそこからランダムでカードを選ぶという方式。
しかし「アルテイルNEO」はそこから違います。デッキは全部手札。カードを出すための条件こそありますが、自分で思い描く戦略に沿ってカードを出すことが可能。そのためカードドローによる運要素は無く、目の前の対戦相手との純粋な勝負が楽しめます。
デッキは全部で25枚。カードには大まかに神族と呼ばれる4つの属性があり、それぞれの神族によって特徴があります。ざっくりですが「リフェス」であればSPのコントロールがしやすい、「ローティア」であれば攻撃がしやすいなど、まずは自分にあった属性を見つけましょう。
ドローはありませんが、なんでもいつでも出し放題、というわけではありません。カードを出すためにはSPが必要であり、さらにその前提としてカードのレベルに合わせて自分の属性値を上げる必要があります。
レベル3のカードを出すには属性値が3必要、といった感じですね。属性値はそのまま神族別になっています。
この属性値を上げるためにもSPが必要となっており、まずはSPを使って属性値を必要なぶんだけあげてカードを出すという流れになります。
属性値は一度上げればカードのスキルなどの影響が無い限りそのままなので、必要分上げてしまえば、あとはSPをカードを出すためだけやスキルの使用のためだけに集中させられます。
この属性値があるおかげで複数神族をデッキに入れるのは非常に効率が悪く、ほぼ戦術としてとられることは無いといっていいと思います。
カードは3×3のフィールドに出して戦っていくわけですが、感覚としてはRPGに近いです。
出したカードは毎ターンごとに攻撃やスキルを選択、順番はカードの持つ速さで決まります。射程の概念もあるので置かれたマスによって攻撃が届かない、届かせないといった戦術も使用可能。
面白いのがカードの復活要素。カードのHPが0以下にされても復活させることができます。ただし、復活できるのはデッキに同じカードがある場合のみ。そのデッキの同じカードを消費して復活できるのです。
復活はデッキの同カードを消費しつつ、しかも少ないSPで行えるので、メインの戦闘に使うカードは最大数である3枚デッキに欲しいところ。
逆に魔法カードや復活させる必要のないカードを単発で埋めていきデッキを作るのが定石となります。
もう一つの特徴がシールド。勝敗はシールドを全て破壊されてプレイヤーのLPが無くなったら決着。
このシールドもカードと同様に自分で集めて組むことができます。シールドは自らは何もできませんが、なんと破壊された時に何かしらの効力を発揮します。
面白いのがシールドのLPが多いものほど硬い分効力が自分のデメリットになるものが多く、LPが少ないシールドは逆転の1手になるような自分にメリットのある効果を発揮してくれるものがほとんどです。
シールドは破壊されないのが一番ではありますが、LPが少なくすぐに負けに繋がらない範囲であれば破壊されて効果を発揮する前提で戦略を組むのもアリということです。
カードゲームは全部内容を解説すると相当時間がかかるのでざっとの紹介ですが、とにかくこのゲームでは最初に言ったとおり運要素は全然ありません。
如何にカードの特性を把握し、戦略を組み立て、実際の戦闘にあたっても敵の動きに合わせて柔軟な戦術を展開できるか、かつて無いほど知的でありそれが勝負に直結するゲームになっています。
その分勝った時はめちゃくちゃ爽快感が高く、負けた時は悔しいですがデッキの修正すべき内容や相手の戦術から学ぶべきポイントが非常にわかりやすいです。
他のカードゲームとは一線を画すオリジナリティがありながら戦略・戦術性も高いゲームです。