有名ゲームがアプリで登場、と聞くとクオリティはどうかと気になってしまう方も多いのではないでしょうか。私もそうです。

　ただ本作「Ｄ×２ 真･女神転生 リベレーション」は大丈夫！胸を張ってこれはメガテンだといえます！そして携帯ゲームでは賛否ありがちなガチャもこのゲームは新たな回答を用意してくれています。

　基本はオーソドックスなターン制のコマンド式RPGです。使役する悪魔たちは基本的にはMP消費なしの物理攻撃と各悪魔の特徴にあわせたスキルを所持しています。

　スキルはMPを消費して使用しますが、MPの所持上限は10で毎ターン3ずつ回復していく形式。

　そして最も大切なのが敵との属性の相性。攻撃する敵を選択すると画面右上に属性の相性が表示されます。ただしこれは最初は隠されておりその属性の攻撃を一度当てるか、解析するアイテムを使わないとわかりません。実際に戦うことで相手との相性がわかり次から戦いやすくなっていくわけです。

　バトルではターン内で行動できる回数があり一回行動する度に画面左上のアイコンが一つずつ減っていきます。

　しかし相手の弱点属性で攻撃するとこの行動回数が半分しか減らず一回多く攻撃できるのです！

　逆に耐性や無効化される攻撃をしてしまうと行動回数を倍消費します。そのためこのゲームでは如何に弱点属性で効率よく攻撃するか、が最大のポイントといえます。

　メガテンといえば悪魔合体。所持している悪魔を合体させて新しい悪魔を手に入れることができます。

　合体の構成は基本的に決まっており、合体前に何が生まれるか確認しながら行うことや、自分の所持している悪魔全体から何を生み出せるか合体後の悪魔から逆算して行うこともできます。

　基本的にここの流れは今までのメガテンと同じなのでシリーズファンも安心です。

　さらに悪魔の合体やレベル上げ以外に烙印を装備することでステータスアップを図ることができます。

　烙印は重ねがけで効果アップがあるなど使い方によって悪魔の強さをかなり底上げすることが可能です。

　メガテンといえば3Dダンジョン！このゲームでもメインのストーリーはいわゆるクエスト型ですが、サブストーリーとして3Dダンジョン「アウラゲート」が存在します。

　方向を指示して進行、中ではランダムエンカウントによる敵との戦闘、フロアの最後にはボス戦とこれぞという作り。途中にはアイテムなども手に入るので単なる腕試しではなくレベル上げなど通常クエスト進行の補助としても楽しむことができます。

　最後にガチャに関して。ストアのレビューなど話題に上がっているのですが、ガチャに関しては確かに星5悪魔がでる確率は渋めの様な気がしますし、課金アイテムも少し高めではあると思います。

　ただ、このゲームのバランスが悪いのとは違います。このゲームではしっかり星3悪魔でも育成すれば星5まで持っていくことが出来ますし、通常のストーリーをクリアしていくならそれで進められるようにちゃんと出来ています。むしろ最初からガチャで星5を引いて進めるという必要はまったくありません。

　星5がガチャで出にくい、という部分については正直単に他のゲームと比較しすぎている気がします。そもそもゲームバランスが違うのでその比較は無意味ですし、このゲームでは星3悪魔が出たとしても合体用の素材として単なる経験値素材になることはなく、別悪魔を生み出せるのでむしろ有効活用できる幅はかなり多いです。そのため本質であるガチャによる時短という要素としては他ゲームより多く機能している場合すらあります。

　上辺の「他のゲームがそうだから」に流されずちゃんとゲームを体験して面白さを感じ取って欲しいと思います。

　そういう意味でこのゲームはちゃんとメガテンしてますし、グラフィックで言えばメガテン最新作として悪魔たちが美しく3D化してガッツリ動きます。未だにスマホゲームはコンシューマタイトルの亜流の様な雰囲気があるなかで正当な新作であると胸を張って紹介できる作品ですよ。