ダンジョンといえばRPGにおいて最重要ポイント。かつては単純に武器やアイテムを求めて攻略するための場所でしたが、最近では飯を食ったり出会いが求められたり、大忙しの人気スポットでございます。

　そんなダンジョンを攻略するのではなく、経営するのが本作！まずはダンジョンを探して占拠、そこからモンスターたちを配置して冒険者から金を巻き上げる、そんなゲームです。

　ダンジョンといえど経営、となるとまずは先立つものが必要です。まずはマップを探索してダンジョンを探します。

　探したら探したでまだ見つかったばかりだと使い物にならなにので、自らダンジョンに赴いて占拠します。

　といっても最大5体の手持ちモンスターで成るオートのチームバトルに勝てばOK。

　同形式のバトルは占拠時以外にも、探索で発見したモンスターを捕獲したい時や、他プレイヤーのダンジョンを訪れた時などに発生します。

　占拠したらそのダンジョンは自分のもの！モンスターを配置すれば、あとは自動的に冒険者が訪れて経済効果が発生し自分のお金が増えていきます。

　更に探索を重ねて、新たなモンスターを捕獲したり、ダンジョン探索を広げていきます。

　こうやって書き出すと流れはシンプルですが、他にも探索やバトルをするメンバーを育成したり、配置するモンスターを強化したりと細々とやることがあります。

　そしてなによりこれを複数並行して行うとかなり忙しい！新しいダンジョンを発見して「よっしゃ」と思ったらモンスターが足りなくて上手く稼動できないためモンスターを捕獲しに探索に出る必要があったり、ちょっと行動するとすぐに探索が終了するので、さらにそこから新しい領地を広げつつ発見や探索にもどる、すでに運営中のダンジョンも拡大すればそれに伴い強いモンスターが必要になったり…と繰り返しと拡大がテンポよく進んでいきます。

　ダンジョンというファンタジーな題材ですが、コンビニやファストフードなどチェーン店を展開しているエリアマネージャーみたいな気分になってきます。

　最初は客も少なければスタッフ（？）であるモンスターも弱かったダンジョンが、拡大に連れて客入りは良くモンスターも強力になっていく、しかもそれが複数に渡って起こり増えていくというじわじわくる快感があります。

　決して派手ではありませんが、サクサク進みつつそれぞれに考える要素や捕獲や占拠といったバトル要素もあり、止めどきを失うスルメゲーです。