サッカーゲームというとウイイレを代表とするガッツリアクションで全ての選手を動かしまくって戦うタイプか、サカつくの様に試合では監督として指示を出してマネージメントやクラブ運営をするシミュレーションタイプの大きく2パターンがありますが、「モバサカ」は第三の選択肢といえるかもしれません。

　アクション性は高く無いので瞬発力を求められるプレイが苦手な人でも遊べ、シミュレーションの様に試合中は基本あんまりすることが無くて手持ち無沙汰になることもない、静と動の中間の様なサッカーゲームです。

　特徴は試合中に起こる「ヒーロータイム」。基本的にこのゲームではオートで試合が進行しますが、重要なポイントで選択を迫られます。

　パスをするのか、ドリブルで切り込むのか、周りの状況や選手の能力を考えて判断しなくてはなりません。

　場合によってはかなりの選択肢がでてくることもあります。

　そして最後はシュート。最も重要な場面もプレイヤーに委ねられます。シュートはゴールにめがけてシュートコースをなぞって指定することで放ちます。

　もちろん、相手ディフェンダーは防御してきますし、なによりキーパーを躱さなければいけません。

　これも単なる選択ではなく、試合の流れを読んで敵味方両者の体制や反応などを見ながら適切な入力をする必要があります。

　とにかくこの重要なポイントでプレイヤーが選択・入力するシステムが思いの外よく出来ています。アクションゲームではありませんが、プレイヤーのアクションに対するゲームの動きが秀逸で、まるでアクションゲームをプレイしているような、しかしシミュレーションの様な不思議なプレイ感覚が味わえます。

　このスタイルの利点は激しい操作を必要としないので誰でも遊べるほか、プレイする場所についても移動中の電車などでも満足するプレイができます。

　選手の入手はガチャやストーリーの進行に合わせて手に入るもの、育成はアイテムを使ってレベルを上げる以外に、ミニゲームでのトレーニングも可能です。

　シミュレーション要素も網羅しており、監督としてチームの編成や試合中の戦術変更なども可能。

　試合外では施設のグレードアップによる収入増加など出来ることは様々。

　スマホのサッカーゲームは個人的にアクション過ぎると難しい、シミュレーション過ぎると機械的で物足りない、というジレンマがありましたが、モバサカは見事にその中間のいいとこ取りという感じでスマホに最も最適化されたサッカーゲームかもしれません。