iPhoneのApp StoreやAndroidのGoogle Play、アプリのストアはあらゆる国で使うことができ大手ほどリリース時の多国語対応ができており、全世界で一斉にリリースすることができます。

　しかし、そういった仕組みになっているにもかかわらず、敢えて一部の国で先行してリリースされることが多々あります。

　そして明確な理由はわかりませんが、実はかなりのアプリがなぜかオーストラリアで先行リリースされているのです。

　つい先日リリースされた「どうぶつの森 ポケットキャンプ」」がそうでしたし、「ファイナルファンタジー15：新たなる王国」なんかもそうでした。それ以外にも結構な数のアプリがオーストラリアで先行リリースされていたりします。

なんでオーストラリア？

　主たる目的はおそらく限定的な地域で配信して、動作確認やサーバーの稼働テスト、他地域配信前の不具合の発見などがあると思います。ではなぜそれを行うのがオーストラリアなのか、確実な理由を知る術が少ないのですが、ある程度予想を付けることができます。それらが以下。

　①英語圏である
　②先進国
　③ユーザー数の把握

　①は最も確度が高い内容。もし全世界でアプリをリリースした際に一番ユーザー数が多い言語は英語で間違いないでしょう。単純に文言的なミスや表示不具合などを限定的な環境で探すことができます。おそらく文化、民族的にもアメリカなどに近く（成り立ちなど色々細かい部分はあるものの）全世界リリース後の重要拠点のテストケースとして有効だと思います。

　②先進国、というより経済的な部分といった方が良いかもしれません。これがもし発展途上国だと、そもそも課金率が低かったり好まれる課金の方式に大きなズレがある場合があります。これについても全世界リリース後に大きな課金を占めるであろう国や地域、おそらくこれもアメリカそして日本などに経済的状況が近いところを選ぶことでその後の課金の動向が読めるというのは理由の一つになりそうです。

　③これはかなり憶測の域をでないのですが、島国であることにより急激な人口の変化が起きにくく、かつ決して小さい国ではないためクローズドではあるがある程度の母数からデータが取れるといったことが考えられます。

　もちろんこれらは推測の域をでませんし、この条件が当てはまる他の国や地域もあるのでは？と言われればあるかもしれません。これについては運の要素や偶然といった要素がある可能性も否めません。

　ただ、事実としてオーストラリアがアプリの先行リリースの場として定着しているのは確かです。

　これが開発会社の中で自然発生的に始まり広まったのか、それとも大手企業に対してはテストの場としてAppleがこっそりオススメをしているという可能性もあるかもしれません。

　そのため、もしどうしてもアプリをいち早く遊びたいというのであればオーストラリアでのApple IDを取っておくのも一つ手ではあります。

　他国でのApple IDの取得はApp Storeアプリでサインアウト後、別アドレスを使って申請すればその場で取得することができます。

　もちろん、Appleからは実際に引っ越し・移住した場合以外は推奨されていないので大手を振ってオススメはしませんし、登録の際に現地住所も必要となるのでできる人は限られると思います。

　また、本当にテスト的にオーストラリアで先行リリースをしているのであれば、無闇に他国でプレイすることはそのテスト結果を狂わすことになり、開発会社に迷惑をかけたり最終的に被害を被るのは自分たちユーザーになる可能性もあります。

　オーストラリアでリリースされたとしても、やはり基本的にはまずは我慢しておとなしく待つのが大人の対応だと思います。もし、それでもどうしても！というのであれば最終手段、オーストラリアに移住するのも手かもしれません。

この記事を書いた人

イマ＆ムラ

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