早いようで遅いようでiPhone Xが発売されて一週間が経ちました。発売日にiPhone 7 Plusから乗り換えてiPhone Xを使ってみて、実際に何が良かったか感じたことを率直に書いてみたいと思います。

便利なところ

　■ライトとカメラのアクセスが楽

　ロック画面と通知画面の下左右両端にライトボタンとカメラボタンが搭載されています。

　そんなところから？と思うかもしれませんが、毎日必ずフラッシュライトとカメラを使う身としては非常にありがたい。

　ただ気になるのは、何故これがiPhone X専用の機能なのか。正直ソフト的には他端末でも入れられる気がしますし、入れない理由がよくわかりません。

　■キーボードの切り替えボタンが楽

　お次はキーボードの言語切り替えボタン。画面が縦に伸びたことでキーボード下に常時言語切り替えボタンが配置されるようになりました。

　今までもボタン自体はありましたが（無いと切り替えられないので当たり前ですが）言語によってボタンレイアウトが変わるために位置が変わって微妙に不便でした。

　これが一定の位置になったことで素早く複数のキーボードを切り替えられるようになって非常にスムーズになりました。

便利じゃないところ

　■アプリインストール時のサイドボタンダブルクリック

　Touch IDが無くなったことでアプリインストール時の最後、Face IDでの認証をさせるためのアクションがサイドボタン（旧名電源ボタン）をダブルクリックとなりました。

　これが微妙にわかりづらい。そしてそもそも本体横にあるボタンのダブルクリックって指の動きとしてやり辛いんですよね。

　なんかもうちょっとやり方ないのかな、と思います。

　■Face IDはやり直しが効かない

　Face IDの認証自体はTouch IDと較べて手汗や風呂上がりなど指のコンディションに影響される事が無いので（逆に明るさや寝起きの顔などで認証されない場合もあるが）、基本的に文句はないのですが、認証の動作を一回失敗するとすぐにパスワード入力に飛ばされてしまいます。

　Touch IDなら何回か挑戦することができたのですが、Face IDは一回失敗ですぐ諦められてしまうので、何かタップやボタン操作で再度認証に挑戦させて欲しいと思います。

　【追記】
　Face IDのやり直しについて、端末のロック解除はパスワード入力画面で「キャンセル」をタップすると再度認証を行ってくれるのでワンタップで再認証が可能でした。

　ただしアプリのインストールやApple Payについては、画面下に出てくるダイアログでキャンセルをタップするとダイアログが無くなってしまうのでそちらでは完全にやり直しになってしいます。

全体として

　本気で便利なところと不便なところを挙げてみたら、上述のようにめちゃくちゃ細かい内容になってしまいましたが、逆にいうとそれくらいなのかもしれません。

　確かに全画面ディスプレイはカッコイイですし視認できる領域もアップしています。Face IDもおそらく一般的に考えられるようなつまづきは全く無く非常にスムーズです。でも、じゃあこれを体験したらiPhone 8/8 Plusの画面領域やTouch IDに絶対戻れないぜ！というほどかというとそうでもないかな、というのが正直なところ。

　これはこれで便利で今までと違うけど革新的な進化か、というと少し疑問がでます。差異ではあるが使い勝手としての格差があるかというとそこまでではない気がします。

　ただ、それはあくまで現時点での話であり、今後はこのiPhone Xを基本として各機能が成長していくと思われるので、そういう意味では未来の技術の第一歩目に慣れておくという状態かもしれません。

　そういう視点で見れば新しい時代への遷移を違和感を感じず上手く促しているという意味でAppleの手腕が発揮されているとも言えそうです。

　なので、ざっくり言ってしまうと、購入を考えた時に見た目と顔認証を使っているところを想像して、今自分が使っている状況からそこまで大きな感動は無さそうと考えられるくらいなら別にiPhone Xでなくてもいいかもしれません。

　自分の様にとにかく最新機種！とにかく全ての新機能を使ってみたい！というなら止めませんが、実用レベルで考えればiPhone 8/8 Plusは十分同等な快適さを持っています。

　ちなみに自分も含めiPhone 7世代以前から変更した方にはワイヤレス充電は戻れないと感じるほど便利でオススメですが、これはiPhone 8/8 Plusでも実現しているのでiPhone Xのみの新しさとしては考慮に入れていません。

この記事を書いた人

イマ＆ムラ

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