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アプリと据え置きゲームは競争?共存?アプリメディアから見た東京ゲームショウ2015レポート!
2015/09/17 20:10
アプリメディアから見た東京ゲームショウ2015レポート!
今年もやってまいりました、東京ゲームショウ 2015!!近年ゲームショウでもアプリの出展が増え続けてきましたが、今年はどうなったのでしょうか?
いきなり総括
写真多めで各ブースの紹介が続き長くなりがちな記事なので、最初に総括しちゃいます。
今年の全体のイメージとしては、コンシューマ機でゲームを作ってきたメーカーはそちらに注力、ゲームメーカーとしての原点回帰を果たした、というのがイベントとしての第一印象です。
大きく影響したのはおそらく先日開かれたプレイステーションのカンファレンス。そこで数多くのPS4ビッグタイトルが発表され、その流れで各コンシューマメーカーも据え置き機でのゲームを大々的に紹介しています。
ここ数年大手メーカーはコンソールゲームとアプリの開発はもとより、ゲームショウにおいてはブース割り当てでも色々と試行錯誤がみられましたが、今年はアプリはほぼ無し!というところが多かったように感じます。
では、逆にアプリはショボショボなのかというと、全くそうではありません。
のちに個別に紹介しますが、アプリで大きくヒットを出しているメーカーは、それこそアプリだけでこれだけのブースをだせるのか!というくらい大々的にプッシュしています。それだけアプリのクオリティや産業規模が大きくなってきている証拠でもあります。
もちろん大手メーカーもアプリを作っていないわけではありませんが、ゲームショウという場の活用法としては違う、という認識が出ているのではないでしょうか。
またブースの配置としては、コンソールブースとアプリブースが混在しており、メーカー側ではコンソールとアプリどっちを出すのか会社によってはっきり分かれているけど、逆に来場者からみると、ぱっと見提供デバイスは何なのかわかりづらいという感じもありました。
アプリがゲームとして浸透してきたここ数年、ゲーム会社はどちらにするか迷っているような動きが見られましたが、やっと今年になって力の裂き具合や広報の仕方の方針が固まってきたという印象です。
それではざざっと各メーカーを紹介していきましょう!
アプリメーカー
◆Cygames
今回のゲームショウ最大級のインパクトのあるブースはここだったと思います。
なんといっても広大なブースに巨大な建造物のオンパレード、メインコンテンツとなる「グランブルーファンタジー」一色です。
もちろん見た目だけでなく内容もビッグなお知らせ。グランブルファンタジーのアニメ化が決定です。
制作会社はA-1 Pictures。グラブルはアイマスとのコラボもやってましたし、アニメ版アイマスの制作会社であるA-1 Picturesとは相性抜群ですね。放送時期などはまだ不明です。
◆GREE
消滅都市の成功で一気にスマホでの流れをつかんだGREEからは、消滅都市と同じく「WRIGHT FLYER STUDIOS」から新作が複数出展。
2.5D風のアクションRPG「追憶の青」
ティザーサイト公開中の「ホニャららMAGIC♪」
俯瞰視点の3DアクションPRG「武器よさらば」
さらにこのゲームショウのためだけに作ったため、実際の提供予定は未定というVRを使った謎解き脱出ゲーム「サラと毒蛇の王冠」も出展。これはかなり面白そうでした。
◆アソビモ
オンラインRPGの雄アソビモからは2作新規タイトルが発表。
一作目はライト層やソロプレイヤーでも簡単かつ爽快に遊べるMMO「アルケミアストーリー」
二作目は「SEVEN SWORD SECOND」。セカンドの名の通り、5年前にリリースされた「SEVEN SWORDS」の続編ともいえるタイトル。
続編とはいえ、前作から今までにアプリ業界の技術は革新的に進化を遂げており、またアソビモ自体も多数のヒットタイトルを生み出しノウハウを得ているため、別物といっていいほどの出来になっています。
他にもアソビモブースではリリース予定のMOBA「GOD GAMES」を実際に遊べるデカスマホも用意されていました。
◆パオンディーピー
昨年「スクラッチパイレーツ」をリリースしたパオンは今年も先日出したメインタイトル「ベーモンキングダム:を全面に押し出してきました。
ゲストにはゲーム内でもコラボしておるタレントのおのののかさんが登場。ベーゴマを元にした本タイトルにちなんで尻相撲で勝負。
他にも多数タイトルを出展しています。
◆KONAMI
もともとコンシューマメーカーとして最大手であるKONAMIは他メーカーとちがい、コンソールタイトル以外にスマホアプリ関連の出展がありました。
面白かったのが、好評配信中の「実況パワフロプロ野球」アプリと連動したアーケードゲーム。
アプリの二次元コードを筐体に読み込ませると、自分の育てたキャラクターが登場。そのキャラを使って3球勝負のホームラン競争に挑めます。
アプリでの特典もあるとのことで、プレイヤーの方は遊んでみては。(ちなみにイマ&ムラは二球空振りで一球ホームランでした…)
DMM
今までアプリメインのメーカーでもなく、かといってコンシューマメーカーでもない、しかし異彩を放っていたのがDMMでした。
近年「艦これ」を皮切りにブラウザゲーム最強メーカーにのし上がったDMMが本格的にスマホに乗り出します!
まずは待望の艦これこと「艦隊これくしょん」のアプリ化が発表。
さらにブースに並ぶ端末はいずれもスマホばかり。
そしてなんと今や艦これに並ぶブラウザゲーム「刀剣乱舞」もアプリ化が決定です。
すでにスマホで動くとうらぶが大量に並んでいます。
今やアプリ業界も気軽に参入という時代ではなくなってしまいました。 途中参入であるDMMは、別の土壌で完璧に育てきったタイトルで脇を固めて一気に攻め込んできたという感じです。アプリ業界的には最注目といって良いかもしれません。
今後の動きにも注目ですよ。
コンシューマー
ここからはアプリとは直接関係ありませんが、せっかくのゲームショウなのでさらっと紹介。
◆PLAYSTATION
やはり据え置き最先端のゲームといえばプレステですね。先日の発表会で本格的にPS4の時代が来た(来させようとしてる)と如実に感じましたが、その気概に恥じないハイクオリティなゲームが数多くならんでいました。
アンチャーデッドに、ウイイレ、ストリートファイター、コールオブデューティー、グラビティデイズ、アルスラーン無双、そしてドラゴンクエストビルダーズ。
ここを見て興奮しないゲーム好きはいないと思います。来場したら覗いてみて損はしませんよ。
◆カプコン
ここはあれですね。もう毎年の行事となっていますが、モンハンです。今年は年末に3DSでリリース予定のクロスがメインとなります。
もちろん、ビジネスデイなのに、プレイアブルには長蛇の列。
他にもカプコンはストリートファイター5や逆転裁判6。
バイオハザードの新作はブースが凝りまくっているので見るだけでもオススメです。
こちらも、何から何までゲーマーの心をくすぐる品揃えでした。
◆コーエーテクモゲームス
無双の無双という感じのコーエー、ゼルダ無双にアルスラーン無双。
進撃の巨人もいました。
◆SEGA
セガもアプリ自体は大量にだしていますし、チェンクロやモンギア、戦の海賊など好調なタイトルはあるのですが、ゲームショウではほぼほぼコンシューマのみ。
唯一さらっとiPhoneを含めスマホとPC、さらにPS Vitaのマルチタイトルとして発表されたのが「ワールド エンド エクリプス」
複数プラットフォームでプレイ可能なオンラインRPGということで、実はなかなか期待できそうです。
今年ならではの出展
ゲームでもアプリでもない、しかしそのどちらにも影響し、今年ならではの出展が多く見られたのも特徴でした。それは「動画サービス」。主に実況用の。
世界最強の動画サービス「YouTube」はもちろん、Amazonに買収された「twitch」、ゲーム攻略とコミュニティの「lobi」などなど。
また人気ユーチューバーとコラボしたアプリがずらりと並ぶブースがあるなども、今回初ですね。
もともと映像や音楽を見るだけだった動画サービスも今やゲームと切っても切れない関係になったのだとつくづく感じます。
[番外編]ゲームショウに来たら見ておきたい巨大建造物
巨大なんで、歩いてたら嫌でも目に入ってくるんですけどね。
とは言いながらも、一応これは見ておいた方がいい!という巨大な物体を紹介します。
◆グランサイファー
グランブルーファンタジーに登場する飛空挺ですね。しかもこれ、乗れます。
グラブルブースでは他にもシアターがお城のようになっていたりと見所が満載です。
◆モンスターハンターX 4大モンスター
モンハンクロスの「ディノバルド」「ガムート」「タマミツネ」「ライゼクス」がおでまし。
◆シャアザク
バンナムブースでは巨大なシャア専用ザクの頭部があります。モノアイも動きますよ。
◆巨人
コーエーテクモブースでは進撃の巨人から毎度お馴染み超大型巨人。この方もいろんなところに出ていらっしゃるのでさすがに慣れてきました。
以上、ミートアイ的東京ゲームショウ2015レポートでした。
ん?大事なことを忘れてないかですって?
いやいやちゃんとわかってますよ。コンパニオンさんの写真集は別の記事にてご紹介します!お楽しみに!