突如スタートした「iPhoneおくちのお供」第一回。こんにちはsunagimoです。

　当コーナーではiPhoneをいじりながらお口を満たすのにオススメなグルメをご紹介していきます。

　さて皆さん、最近のコンビニはちょっとした天国だと思いませんか？

　ファミチキ、黄金チキンと以前のコンビニでは考えられなかった質の高いチキンが世に送り出されています。

　しかしそんなチキン戦国時代に静かに現れ、人々の胃袋をわしづかみにした揚げ鶏をご存知でしょうか？

グルメファイルNo.1：「揚げ鶏(セブンイレブン)」

　揚げ鶏はその名の通り、セブンイレブンの揚げものコーナーに鎮座しておられます。

　価格は1個165円。

　筆者はこの揚げ鳥をはじめて口にした瞬間、今なら後頭部を鈍器で殴られても何の未練もなく逝けると思いました。

　それは単に美味しいからというだけでなく、揚げ鶏のもつ深い優しさに触れたからだと思います。

揚げ鳥だけが持つ最大の魅力、それは「優しさ」

　揚げ鳥の優しさとは何か。それを紐解くのは味付けにあります。

　揚げ鶏は酒、塩コショウのみのシンプルな味付け。一般的なフライドチキンと比べると素朴すぎるといってもいいでしょう。

　飴色の柔らかい薄衣を一噛みすれば、揚げ鶏の肉汁がじゅわりと口内を満たします。

　酒、塩コショウ、肉汁。飾り気のない、そのままのピュアな味わい。

▲肉汁がじんわり染み出ているのがおわかりいただけるだろうか

　余分な物がないシンプルな味付けだからこそ、鶏肉のうまさを素直に感じられる。

　この赤ん坊のように素直な味が、ガチガチになった気持ちまでも溶かしてゆきます。

　”日頃の憂さもやりきれない悲しみも忘れて、ただ揚げ鶏を美味しく味わうことだけを感じられる幸せ”

　西洋スパイスの味付けでは触れることのできない心の深部をさするように慰めてくれるのです。

　他のチキンが中学生のようなむき出しの欲望を満たすものなら、揚げ鶏は無条件で愛をくれる母親のような癒しの存在といってもいいでしょう。

　肉汁という食欲をダイレクトに満たすものが、なぜこんなにも泣きたくなるほど穏やかな気持ちにさせるのでしょうか。

ストレスに苦しむ現代人こそ食べてほしい鶏肉

　人生は思うようにいきません。

　誰しもが身も心もボロボロになる夜があります。

　そんな時はセブンイレブンに足を運んで、揚げ鶏を頼んでみてください。できればコーヒーも一緒に。

　そして何も考えずに噛り付くのです。

　励ましも同情もいらない。今夜は揚げ鶏さえあればいい。

　揚げ鳥の肉汁が後ろからそっと毛布をかけてくれるようにあなたを優しく包んでくれるでしょう。

⇒　揚げ物・その他｜セブン-イレブン～近くて便利～

ライター：sunagimo