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米Apple、「水没センサー」に関する訴訟で和解金5,300万ドルを支払うことに
2013/04/16 18:06
米国で起こされた「iPhone/iPod touchの製品保証に対する集団訴訟」で、Appleは和解金として5,300万ドル(約47億7000万円)を支払う模様です。
そもそもこの訴訟問題は、iPhone/iPod touchの製品保証期間中に修理を依頼したにもかかわらず、端末内部の水没センサーが浸水を検知したとしてAppleが修理を拒否したというもの。
Appleは以前より製品保証ポリシーとして、「水漏れによる損傷は保証対象外」としてきました。
じつはほとんどのiOS端末には、外部から確認できる液体浸入インジケータが内蔵されています。これはテープ状のもので、通常は白色ですが液体に直接接触すると赤く変色するというもの。
つまりこの「水没センサー」が反応している以上、ポリシーにあるように修理保証は受付られないということです。
しかし、肝心のセンサーテープを作っているメーカー3M社が、「テープの変色は必ずしも水との接触に限らず、湿気でも起こりうる」と述べるなど、必ずしも水没じゃなくてもテープが変色する可能性があると示唆。
結果、Appleと訴訟側とで和解案が出されることとなり、影響を受けた顧客はひとりにつき最高200ドル(約1万6000円)が支払われる予定となりました。この和解案はこれから数週間のうちに、サンフランシスコの連邦裁判所に提出される見通しです。
たしかに、例えばランニング中に一緒に持ち歩いていたiOSデバイスのセンサーが、汗などの湿気で変色してしまうことがないとも限りません。
今後も起こりうるだろうこれらのケースに、Appleがどのように対応していくのか。その動向に注目が集まります。
⇒ Apple:公式サイト
ライター:なかムー