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Twitterでの問題解決に一役買うかも。ツイートを画像やPDFとして保存できる「Twitter魚拓」が登場
2020/06/15 07:30
SNSが普及しきったことに伴い、ここ最近特にSNS上での誹謗中傷や炎上といった問題を見るようになりました。
そこで、これも以前からあった問題ですがTwitterでの言った言わないや、いわゆるツイ消しについて。投稿を消す事自体は投稿者に与えられた権利とはいえ、内容によっては消すことで問題はより肥大化したり炎上することもあります。
そういったTwitterでの問題解決の一助になりそうな「Twitter魚拓」が登場しました。ツイートを指定して画像として日付とともに保存することができます。
使い方は簡単、保存したいツイートのURLを入力して「魚拓する」ボタンを押すだけ。サービス用のアカウントや認証などは必要ありません。
投稿日時を含むツイート画面全体にプラスして記録した日時、ツイートのURLが記録されます。
画像はスマホやPCにダウンロードすることも可能。iPhoneで行う場合は純正のファイルアプリのダウンロードフォルダに保存されます。画像だけでなくPDFとして保存することも可能。
同じデバイスでサービスを利用した場合にマイページとして今までの魚拓一覧を見ることもできます。
WEB上で揉め事が起きた際の確認や解決への一助になるサービスとして以前から「ウェブ魚拓」がありますが、それと比較するとちょっと能力としては弱いのが実際のところです。
違いとしては「Twitter魚拓」はツイートの画像保存だけに対して「ウェブ魚拓」はウェブページをソースごと保存しほぼそのまま元ページを再現した魚拓ページに誰でもアクセスできるといった特徴があります。
ウェブ上のサイトやサービスの事実確認として画像というのは弱く、簡単に加工できてしまいます。またいわゆるPhotoshopのような画像加工ソフトを使わなくても、公開されているウェブページであってもソースをいじってローカル環境で文言を変更してその上で画像を撮るといったこともできてしまいます。
そのため、不特定多数の第三者がアクセスできるソースごと保存された魚拓ページというのはかなり有効性が高いのですが、「Twitter魚拓」はまだそこまでの機能はありません。おそらく誰でも見られるソースを保存していくと膨大なデータ保存領域が必要となるといった事情などがあるためと考えられます。
「Twitter魚拓」はあくまで画像を作成して各自が保存するのが基本となりますので、画像の加工が可能といった点で証拠能力としては弱いことに変わりません。
とはいえ、もし、Twitterで揉め事がおきた場合、例えば消されたツイートが必要となるといった際には然るべき機関を通してTwitter社に呼びかけてツイートを確認して投稿者を割り出す・因果関係を確認する、といったこともあるかもしれません。
Twitter社は表面上は投稿者がツイートを消したとしてもある程度(ひょっとしたら全部)のデータは持っている可能性がありますし、本当に必要ならばその開示も可能でしょう。そこに至るための第一歩の手がかりとして、この「Twitter魚拓」はある程度の有効性を持っていると思われます。
SNSを含めウェブ上の揉め事に巻き込まれないにこしたことはありませんが、そういったことが起きうる場所にいる以上、自衛の手段は多く知っておいた方がいいにこしたことはありません。もちろんこのサービスを使って能動的に炎上させたり脅迫まがいのことをするのはご法度ですが、簡単に使えるサービスですので、覚えておいて損はないでしょう。