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ずっとそのままにしてきた回線契約を久々に機種変したらiPhoneで通信できなくなったやらかし話

2020/02/23 11:55

ずっとそのままにしてきた回線契約を久々に機種変したらiPhoneで通信できなくなったやらかし話

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序章

 今回のお話は、回線契約に詳しい方なら私のことをただの間抜けと思うであろうお話なのですが、とにかくタイトルにある通りちょっとやらかしてしまいました。

 まず私はiPhoneで使う回線はiPhone 3GSの時からずっとソフトバンクのままできていました。途中まで端末の購入も機種変更で行い、iPhone Xの時から端末の購入はApple StoreでのSIMフリー版にして回線契約はそのままで勝手にSIMを入れ替えて使う、という運用です。

 で、今回久々に機種変更をしたのです。理由はなんとなくPixel 4が欲しくなったから。

 Pixel 4はGoogle Storeで購入しても良かったのですが、最近色々とキャリアも契約形態を更新しており、分割2年後の端末回収で残金が無くなるタイプの契約をしたら計算ではなくどうなるのか体感として知っておきたかったというのがあります。あと単純にそれで総計が安くなればいいなと。

 機種変更自体は、オンラインで申し込んでサクサクっと終わり、申し込んで数日したらPixel 4本体と新しいSIMカードが送られてきました。

 ソフトバンクのオンラインでの機種変の場合、送られてきた新しい端末にSIMカードをセットしてオンラインで手続きを行えば完了です。ここまでは何の問題もなく、問題が起きるのはその後。



SIM差し替え〜異変に気づくまで

 私の運用としては、メインでありミートアイの根幹をなすiPhoneの電話番号やアドレスなどあらゆる環境は変えたくないという大前提があります。

 そこで、機種変後の運用としては、機種変したとしてもSIMはiPhoneに戻していままで通り、Pixel 4は早々にSIMロック解除をして他社回線を使ってサブ運用をしよう、と思っていました。

 ここで詳しい方はすでにお察しかもしれませんが、続きます。

 そして実際にPixel 4で手続きを完了、SIMロック解除も早々に終えSIMカードを取り出しiPhoneに戻します。

 本当はここで問題が起きていたのですが、しばらく気が付きませんでした。なぜなら家のWi-Fiに繋がっているから。

 そう、この時点でiPhoneはデータ通信ができなくなっていたのです。

 気づくのが遅くなった原因としてWi-Fi接続以外に、3Gでの通話はできるのと、IIJでeSIMの契約もしており、物理SIMのデータ通信ができなくなった時点で自動でeSIMに切り替わっていたことがあります。

 また、最初にSIMを入れ替えた時点で一応通信チェックはしたつもりだったのですが、きっちり検証できておらず、アンテナピクトは立っているし通信がこなれるまで少し時間かかるだろ、位にしてしまったのも原因でした。

 結局異変に気がついたのは翌日の移動中。データ通信はできているんですが、電波表示が「4G」ではなく「LTE」になっているんですね。

 これは何かというと、同じ4G LTE通信規格であってもキャリア毎にここの表記を変えることができまして、ソフトバンクは「4G」、ドコモ・auは「LTE」となるのです。(MVNOもそれぞれ)

 なので、普段どおりなら「4G」になるはずがこれはおかしい、と。ソフトバンクの契約やSIMは数年同じままだったので、最近表記変わったのかとかも調べたのですがそんなことはありませんでした。

 そこで初めてこれはマズいのではと思い、とりあえずeSIMのデータ通信を止めたところ、やはり繋がりません。SIM切り替えで電波がこなれるまで少し時間がかかるにせよこれはかかりすぎだと思い、端末の再起動やAPNの設定なども全部見直したましたが異常なし。

 ここでようやく思い出しました。

 「ソフトバンクって端末の種類に応じて物理SIMの種類自体が違うんじゃなかったっけ?」

 そう、ソフトバンクはiPhoneに使うにはiPhone用のSIM、Android端末用には違うSIMと契約端末に応じて内容の違うSIMを発行しているのです。

 他キャリアではそんなことはなく、契約して入手したSIMは他社で買ってSIMロックを解除した端末であろうが、海外で買ったものであろうがiPhone・Androidに関わらず挿せば使うことができます。

 私は遊ぶための他の端末や他社のサブ回線では頻繁にSIMの入れ替えを行っていて問題がない感覚が染み付いており、逆にiPhoneだけは安定運用させるため回線周りを弄らず唯一ソフトバンクだけ固定し続けていたのが完全に仇となり、忘れていました。



解決編

 で、異常の原因がわかれば後は簡単なものです。

 ソフトバンクでは持ち込み機種変更として、SIMカードの変更(発行)を行うことができます。

 持ち込み機種変は、SIMフリー端末やSIMロックを外した他キャリア購入端末などを使える様にするための仕組みで、簡単に言うと「この端末で契約中の回線を使いたい」というと、それで使えるSIMを発行してくれます。

 ただしオンラインでは出来ないので実店舗に行く必要があり。量販店などの窓口でも不可です。また手数料が3,000円かかります。

 というわけで、ソフトバンクショップを来店予約して持ち込み機種変の旨を伝えて、契約内容を確認、新しいSIMを持ってきてもらい登録して手続き完了。

 実際にその場でSIMを入れ替えて、今度こそWi-FiとeSIMを切って正常にソフトバンクのSIMで通信ができ「4G」表記がでていることを確認し、無事終了しました。

 手続きとしてはかなり丁寧にやっても20分くらい。来店予約をして行ったので待ち時間はありませんでしたが、予約なしで行く場合は待ち時間が発生するであろうことやむしろ当日は無理で別途予約を取って行く必要があったりしますのでそこは注意しましょう。

 またちょっと心配だった点としては、機種変更を行った直後だったので、SIMの発行といえど「持ち込み”機種変更”」という名前なので、何かしらペナルティが無いか、ということがありましたが、特に何もありませんでした。

 というわけで、自分のド忘れによるミスでしたが、他キャリアでは問題なくSIMの差し替えができるのにソフトバンクでは基本的に出来ない、というところは注意すべきポイントかもしれません。

 端末価格の高騰化やそれに伴うSIMフリー市場や中古市場の活性化によって、今までキャリアでの購入は端末+SIMはセットだったのが少しずつ変化してきています。今後こういった部分で躓くことがでてくるかもしれません。みなさんもお気をつけて。

おまけ

 無事、機種変更し且つiPhoneもそのまま、Pixel 4は別回線で運用ができるようになったわけですが、一点、持ち込み機種変を終えた際に注意をされました。

 今回iPhone用に発行したSIMはPixel 4では使えない、とのこと。

 元々Pixel 4契約なのにそのSIMが使えなくなってしまうとはこれいかにと思いつつ、私の運用としては問題ないのでまぁいいかくらいに流しておりました。

 で、実際にiPhone用に発行されたSIMをPixel 4に指し直してみた結果。

 やっぱ無理でした。

 というわけで、SIMを複数端末で都度差し替えて運用したい方は注意しましょう。

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