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今後注目の新アプリも多数登場した、日本最大級・超クオリティのドット絵が集結するドット絵オンリーイベント「Pixel Art Park 5」レポート!

2018/12/10 22:12

今後注目の新アプリも多数登場した、日本最大級・超クオリティのドット絵が集結するドット絵オンリーイベント「Pixel Art Park 5」レポート!

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 2018年12月9日(日)東京千代田区の3331アーツ千代田にて日本最大級のドット絵の祭典「Pixel Art Park 5」が開催されました!

 このイベントではゲームやイラスト、音楽などあらゆるジャンルのドット絵・ピクセルアート・チップチューンなどが集結する大イベント。様々なドット絵で描かれた/作られたゲームの紹介やグッズの販売などが行われます。

 で、今回なぜスマホメディアであるミートアイの私イマ&ムラが来たかと言うと完全に趣味実はスマホアプリも多数出展しており、中には完全新作の発表なども行われるからです!

 というわけでまずはアプリを中心に見ていきましょう。

TapTripTown -タビスルマチ-

 元チュンソフトで人気ゲームを手がけ、独立後はアプリ個人開発者として国連で表彰されるなど業界に名を馳せる和尚こといたのくまんぼうさんの新作が今回のイベントで初お披露目。

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 いわゆる街づくりゲームに属するのですが、細部までボクセル(立体のドット絵)で描かれた建物が次々と出来ていき、それが続くことでどんどん大きな街ができていくというもの。

 単に建物が細かいというだけではなく、街が発展すれば家の間に人が歩き、道路には車が走るといった様にまるで街が生きているように成長していく様子が見られます。

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 タイトルに「タビスルマチ」とある様に、出来る街が増えていくと世界中の様々な都市をモチーフにした新たな街に続いていきます。

 ゲームシステムとしては、アプリ向けに究極にシンプルにしたとのことで、基本はとにかくタップするだけ。それによりどんどん街が出来ていく様子をスキマ時間に自分のペースで楽しめるようになっています。

 メインの出来ていく街の部分だけでなく、メニュー周りなどのイラスト細部までこだわっており、小さなパーツまでタップに合わせて動くようになっているところも注目。とにかく触って見て楽しむを究めんとせんアプリです。

 グッズ販売がメインと言っても過言ではない「Pixel Art Park」ということでグッズ販売もあり。タイトルロゴやゲーム中にでてくる建物のデザインのアクリルスタンドや貼り直せるシール「PIKLIP」、ストラップなど。

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 ストラップは最近の同人グッズ主流のアクリル素材ではなくヒノキ。和装が印象的な和尚らしいグッズでした。

びはんとマルの森

 育成ゲームアプリ「‎太陽人間」を送り出したRirCreateの新作。

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 素材を集めて家具や家財を作り、自分だけの家や庭などを作っていくことができる。

 テーブルを配置したあとに、その上にお皿やお茶、ランタンなど細かいパーツまで自分の思うまま自由に組み合わせて配置できるのがすごい。

 一定の家具などを作って配置することでストーリーが発生し、少しずつ物語も進んでいくとのこと。クラフト系のゲームが好きならドハマリする予感がします。自分で作った家を共有するのも楽しそうです。

太陽人間

価格:無料

カテゴリ:シミュレーション

おわかれのほし

 「‎ひとりぼっち惑星」をはじめとした一連のシリーズを配信しているところにょりさんの新作が「おわかれのほし」

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 今回も一連の作品に連なる物語とのこと。今回は人間がいなくなった世界で、自分が人間だと思いこんでいる機械の子供が壊れた機械達に触れることで、その元の人間の持ち主の後悔や感情を読み取っていくというもの。

 人間こそその場にはいませんが、感情のある人としてのやり取りがメインとなるため今までよりも、よりドラマチックに人間らしい物語が展開するとのこと。

 毎回考えさせられ、すこしホロリとさせられる作品群ですが、今回はさらにグッと来そうです。

ひとりぼっち惑星

価格:無料

カテゴリ:ストラテジー

Strange Telephone

 こちらはすでにリリースされている「‎Strange Telephone」の次期アップデートと次回作となる「PARASITE SEED」を展示。

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 「Strange Telephone」は会場限定でなんと実際の電話機がコントローラーになっている「グラハム・コントローラー」通称グラコロ(グラハムはゲーム内に登場する電話機の形をしたキャラ。もちろん電話機を発明したグラハム・ベルから)が使えました。

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 ゲームではヒントを元にしたり、プレイヤーが自由に数字をタップして電話することで異世界を行き来できるのですが、この本物の電話機がゲームに連動。電話機のボタンを押すことでゲーム内で電話することができるようになっていました。

 このコントローラー、中身はPCのテンキーと同じ様にキーを当てておりPCに接続してPC上のゲームデモで操作できるようにしているそうです。

 ちなみに電話機本体自体今では珍しいアイテムですが、どこで入手したかお伺いしたところメルカリだそうです。1300円。

 前日に急いで作ったとのことで、まだまだクオリティアップしたいそう。別のイベントでアップグレードしたグラコロを見れるかも。

 「PARASITE SEED」は横スクロール型のアクションゲーム。ジャンプと種を壁に向けて放つと枝が生えるのでそれを足場にしたり、直接種を敵にぶつけて戦ったりする。

 こちらは現時点ではまずはコンソール機向け。操作感やレスポンスは非常によく、種を飛ばすアクションも色々と応用できそうで楽しみな作品となっていました。

Strange Telephone

価格:480円

カテゴリ:アドベンチャー

モコリアの騎士

 「‎どこでもドラゴン」を配信中のGAME GABURIから新作「モコリアの騎士」が発表。

 細部まで丁寧に書き込まれたドット絵は単に綺麗というだけでなく、色彩やキャラクターのデザイン、そして画面全体のバランスやテイストまでセンスが光りまくっています。

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 2019年に配信予定。見た目もさることながらゲームシステムもどういったものになるのか期待大の作品。

 「どこでもドラゴン」のグッズも販売。元々ゲームのドット絵が超精細なだけあって、グッズも映えるものばかり。

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どこでもドラゴン

価格:無料

カテゴリ:ロールプレイング

THE TRIP FOR OTHERS

 受けた依頼は確実にこなす仕事人のキルヒムくんを操作して、事件を解決していくアドベンチャーゲーム。

 ドットや室内背景のパース、テキストウィンドウなどゲーム全体に及ぶテイストが懐かしい感じがします。

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 残念ながら現時点ではAndroidとPCでのリリース予定となっており、iOSはもしかしたらあるかもといった状況とのこと。意外とこの形式のアドベンチャーゲームは少ないので需要がありそうです。

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サムライ地獄 九天魔城の謎

 takaoka氏とハフハフ・おでーん氏のコンビが開発中の個人開発者界において最も期待されつつもいつ出るのかと2年くらい言われ続けているアプリ。

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 ターン制でマス目を移動して戦う戦術シミュレーション型のゲームで、丁寧且つカッコよく描かれ、グリグリ動くドット絵は敵味方ともに魅力的。今までデジゲー博などではコントローラー操作で遊べましたが、今回はタブレットで遊ぶことが可能でした。

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 触ったところタッチ操作での操作感も問題なし、シミュレーションゲームで問題になりがちなゲームテンポも悪くなく感じたのですが、リリースはまだの模様。

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 直接「ぶっちゃけいつになるの?」と聞いたところ「20XX年予定!」と返されました。世紀末か。救世主伝説か。

 ゲーム内にでてくるキャラクターや、ほぼ間違いなく関係の無いであろうデザインのドットグッズも販売されていました。

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World For Two

 「サムライ地獄 九天魔城の謎」と共同でブースを出展していたのがこちら。

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 開発はしんいち氏とグラフィックはサムライ地獄と同じハフハフ・おでーん氏が担当。

 生物がいなくなった世界で生き物を創造していくアドベンチャーゲーム。マップを探検し生物を作るもとを収集、研究所でパズルのように遺伝子を組み合わせて生物を作っていきます。

 作った生物はマップに出現する様になり、また新たな生物の元が伏せていくという流れ。

 開発は進んでおり、「あっち(サムライ地獄)とは違ってちゃんと進んでいます。来年には出せそう」とのこと。

 ゲーム内に登場する生物のバッジやアクリルフィギュア、サントラも販売。サントラはゲームアプリ「From_.」などの音楽を手がけ、App Storeの特集にも登場した椎葉大翼さんが手がけたもの。

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OPAKE

 「とっとこダンジョン」などを手がけたroom6のデザイナーであるsainoが手がけるゲームアプリ。

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 かわいいおばけが隠れて敵をやりすごし、人間の世界を冒険するアクション&アドベンチャーゲーム。

 ゲームの方は鋭意制作中ということで、リリース日はまだ未定ということですが、リリース前にもかかわらずグッズが超人気。

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 開場してすぐの時点で最後尾の札が登場するほど行列ができていました。

ドットピクト!

 配信中の人気ドット絵お絵かきアプリ「‎ドットピクト!」はエイプリルフール企画で期間限定でゲーム内に内蔵したリズムゲーム「BEATPICT」がプレイ可能でした。

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 1ステージプレイしてAランク以上でクリアするとストラップのプレゼントも。デザイン違いのストラップ販売も行われていました。

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 ちなみに「BEATPICT」は音楽も入った本格的な音ゲーということもあり、本体である「ドットピクト」よりもデータ容量が多かったとのこと。

 Android版のみですが、「BEATPICT」を含めたミニゲーム集だけを独立させた「dotpict! Games」もリリースされています。

ドットピクト! かんたんドット絵アプリ

価格:無料

カテゴリ:「エンターテインメント

その他!!

 これだけアプリの紹介が多いと、アプリの展示会かと思ってしまいますが違います。全体ではアプリはほんの一部。それ以上に数多くのドット作品が並んでいました。

 ここからは少しだけですが、アプリとは関係なく魅力的な展示・販売グッズなどを写真でババっと紹介します。

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 というわけで、右を見ても左を見ても魅力的なドット絵しか無い素晴らしいイベントでした。

 ドット絵と言っても粗さの違いだけでなく、色彩の違い、平面なのか立体なのか、デジタルなのかアナログなのかなどなど表現方法が様々で何一つ同じものはなく、こんなにも色々とできるものなのかと驚きと感動の連続でした。

 正直、取材としてではなく個人的に丸一日使って全部をゆっくりと見回りたい、そんなイベントでした。年1のイベントで次回開催があるかは現時点では不明ですが、もしあるのであればドット絵と聞いて少しでもときめきを覚えるのであれば絶対に行ったほうが良いです。

ライター名

この記事を書いた人

イマ&ムラ

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