本家スマブラがNintendo Switchで登場することもあり、スマホで近い感覚のバトルアクションゲームが増えてきました。本作もその一つ。

　最大4人でのバトルロイヤル形式での対戦が可能で、ソロではマップクリア型のCPU対戦が遊べます。

　個人的には似ているゲームがあったとしても、本家に対してリスペクトを感じられない悪意あるパクリでない限り、ゲームが面白ければOKと思っているのでまずはガンガン遊んでレビューしていきたいと思います。

　本作は縦画面で操作が可能。画面をスライドさせて移動、タップで攻撃ができます。連続タップでコンボが繋がり、画面下にあるボタンでそれぞれモンスター固有のスキルが使えます。

　ステージは両サイドに壁ありで、落下はありません。単純に相手の体力を0にすればフィニッシュとなり勝利。

　対戦形式はいくつかありますが、ソロのクエストモードの場合は基本的には3体のキャラで順に戦うラウンド制になります。途中交代はできず、ラウンドに出るモンスターは開始前に設定したものが固定となります。

　他にもステージによって、最大5キャラを出せる総力戦などもあります。

　ソロでは蜂の巣状のマスを移動して敵と戦いながら進んでいくマップ形式。敵以外に宝箱や、さらにこの中にダンジョンが存在したりとやりごたえはかなりあります。

　クエストモードで便利なのが、「おすすめ編成」。ステージに登場する敵の属性や強さに合わせて自分の持ちキャラから最低なチームを組んでくれます。

　そしてもう一つのメインコンテンツがマルチ対戦。こちらはシンプルに最大4人でのバトルロイヤル形式のみで、3キャラで組んだパーティでエントリーすれば即参加可能です。

　対戦では報酬としてレアなモンスター進化素材や、経験値アイテムなどが手に入ります。

　全体的にグラフィックがよく、操作もなめらかで、ソロで遊び始めはかなり好感触なのですが、気になる点も多々あります。

　一つはコンボのつながり方。このゲームでは無敵時間が数も量もかなり少ないので対戦が激しくなりはじめはかなり戸惑うと思います。

　最も気をつけたいのがダウン時。ダウンしても結構な秒数当たり判定が残りやられる側だとその間にボコボコにされることがかなりあります。当たり判定が消えるのはダウン中の中心時間のみでキャラクターの体が光っているのでそこで判断ができます。

　ダウンを奪った側であればその間にもガンガン攻撃を叩き込めるので爽快ではありますが、された側だと操作受付はされないけど当たり判定がある時間が体感として多く若干ストレスを感じました。

　ただこれについては理解したうえで仕様と割り切れば対応できなくはありません。ただ先に知っておかないとちょっと辛いポイントかと思います。

　もう一つ大きく気になる点としては、キャラクターの強さがレベルと固有のキャラ性能に依る部分がちょっと多いかなと感じました。

　そのため、対戦では強キャラが強いのはもちろんレベルを上げていないと1回のコンボの途中で死亡なんてこともザラにでてきます。

　またソロのクエストでも敵のレベルの上昇が激しく、序盤から通常の流れに沿ったプレイで得られる経験値素材で上げられるレベルではすぐに勝てなくなり、敢えてレベル上げのための素材収集に早めに行かないと詰まります。

　その素材収集もマルチがメインとなり、マルチでは強キャラ・高レベルに当たるとなにも出来ないといったことも多々あり、対戦とソロを遊ぶ流れが微妙に滞っているように感じました。

　ここはマッチングで解決できるかもしれませんが、ちょっとキャラ性能とレベルキャップに補正が入ると嬉しいかもしれません。

　もちろん、これは私が下手くそということに起因している場合もあるので人によってはOKかもしれませんが。

　格闘ゲームの様にキャラ性能こそ違うものの、プレイヤースキルで戦う対戦ゲームというより、どちらかというとレベルを上げて戦いに挑むRPGの意識で挑むとスムーズに遊べるかもしれません。あと対戦に関しては通信の切断などがありますが、これはサービス開始直後ということもあるので、まだ経過観察の範囲だと思います。

　個々の要素のクオリティは非常に高くて意欲をそそられるのですが、いろいろと惜しい感じがします。