自機であるスライムを操作してゴールを目指すオーソドックスなアクションですが、スライムらしく壁や天井に張り付いて進むことができるシステムや、移動と張り付きとジャンプを駆使して進む操作感がとにかく気持ちよく、カジュアルゲームとは思えないほどよく出来ているゲームです。

　ボタンは左右の移動とジャンプの3つのみ。スライムなので壁や天井に張り付くことができます。

　ステージごとに星の付いた旗にたどり着けばクリア。非常にシンプルです。

　やることはシンプルですが、移動やジャンプといった基本的な操作もボタンの反応がよく、なにより張り付いて移動しギミックを交わしていくのが気持ちいいのが最大の特徴。

　ただ張り付くといっても重力なども考慮されており良く出来ています。例えば空中に浮かんでいるブロックの下に張り付いてもそのまま横には上がれません。なので、安全な場所に落ちるか、横っ飛びして壁に張り付く必要があります。

　逆に横に張り付いていれば上にはそのまま上がることはできますが、張り付いたまま下に張り付くことはできません。。

　これらの行けそうで行けない・行きにくい場所が随所に設けられているステージの構成が見事というほかありません。

　簡単そうでなかなか難しいでもなれるとサクサク進められる、初見で失敗しても繰り返して遊んでいるといつの間にか簡単に感じる様になっている、といった感じでプレイヤースキルがちゃんと上昇してそれを実感できるレベルデザインになっており、スーパーマリオを思わせる2Dアクションのお手本の様なゲームです。

　他にも、ステージ中に現れる砲台やコウモリ、幽霊といったキャラクターは乗っ取ることができます。

　砲台であれば任意の場所にスライムを弾として飛ばすことができますし、コウモリならそのまま飛行して移動できます。これらのギミックを使いこなすのも重要。

　ステージ途中にも星があり、ゴールの星と合わせて集めることでゲーム全体のカラーを変更したり、新しいスライムがゲットできます。

　ちなみにカラーを変更すると同時に音楽も変わって、結構違う感覚でプレイできます。気分転換にもオススメ。

　スライムは移動速度やジャンプ力など能力に差があるので、自分の使いやすいものやステージに合わせて選ぶとよいです。

　ステージも最初は1画面内に収まるショートコースのみですが、星を集めることで、複数画面に渡るミドルコースやロングコースが開放されていきます。

　それぞれのコースだけでもかなりのステージ数があり、さらにコースが上がるとそこでしか出てこないギミックなどもありボリュームも大満足です。