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「ねんどの無人島」レビュー。クレイアニメをそのままゲーム化した見事な世界観、絶妙なバランスの謎解き要素も光るアドベンチャーゲーム
2018/07/07 19:42
まさか日本発でここまでクオリティの高いオリジナルのクレイアニメアプリゲームがでるとは…
全てが粘土でできた無人島を散策し、アイテムを拾い集めて謎をときながら道を切り開き島からの脱出を目指すアドベンチャーゲームです。
まずはとにかくグラフィックの凄さを見てほしいです。クレイアニメというとどうしても海外作品のクオリティが高いイメージがありますが、小規模開発のアプリオリジナルでここまでのクオリティのものが出てくるとは驚きです。
キャラクターはもちろん、生えてる木や花、岩壁の岩、細かく組まれた籠や焚き火に至るまで全てねんどによって出来ています。
プレイヤーの目的は無人島から脱出すること。島に落ちているアイテムを拾い集め、様々なものを作り、行く手を遮る謎を解きながら進んでいきます。
ただし自キャラは時間の経過とともにどんどんお腹が減っていってしまいます。そのため拾い集めた木の実やキノコなどを食べて満腹度を回復しながら行動しなければなりません。
そしてゲーム内の時間が毎日19時になると危険なためその日の探索は強制終了。限られた行動時間と減り続ける満腹度を調節しながら探索するという結構リアルなサバイバル体験ができます。
満腹度を回復させるために、単純に落ちていた食べられるものを食べてもいいですがそれでは効率が悪い。そのため複数のアイテムから料理を作ることで飛躍的に回復させることができます。
さらに重要なのがアイテムの持てる数の制限。これが初期状態だとすぐ埋まってしまい、謎解きに必要なアイテムを集めて持っていくのも大変。複数を同時にこなそうとするとすぐに持ち歩けるアイテム上限に達してしまって中途半端なことになってしまいます。
そのため大事なのはどの謎から解くか、どのアイテム作成に挑むかなど明確に順番を決めて行動しましょう。1日の制限時間もあるので、どっちつかずの状態だと何もせずにただ満腹度に追われて日が暮れてしまいます。
料理を作って満腹度の回復効率を上げつつ所持アイテムを減らすことも大事なテクニック。このゲームではとにかく謎とアイテムの整頓がスムーズな攻略の鍵となります。
このシステムとしてのバランスが絶妙で、おだやかなビジュアルとは裏腹にゲーム性はかなり高く、探索アドベンチャーゲームとしては緊張感があります。
見た目の美しさ・独自性に加えてゲームとしてしっかりできているかなりの良作ですよ。