カテゴリ Apple関連
iOS 11.4からできるようになった「メッセージのiCloud保存」って何ができるの?iMessageのiCloud同期との違いは?
2018/06/01 11:15
先日リリースされたiOS 11.4、この大きな追加機能の一つとして挙げられているのが「メッセージのiCloud」保存ですが、これは一体どんな機能なのでしょうか。
少しiPhoneやiOSに詳しい人ならピンときたかもしれませんが、元々メッセージアプリで使えるiMessageでは同じApple IDでログインしたiPhone、iPad、Macで内容のリアルタイム同期ができています。iMessageでメッセージを受け取ると同じアカウントの全デバイスで返信ができるわけですね。
今回の機能はそれとはちょっと違います。
そこでまず元々「メッセージアプリ」では何ができるかを把握しておく必要があります。1つ目は上述の通り「iMessage」。これはApple独自のメッセージサービスで、Apple製品同士であれば通信料もかからず長文メッセージや画像などの送信も可能、FaceTime(ビデオ通話)や先ほどの複数デバイスでのメッセージ同期ができるなどかなり凄いサービス。
わかりやすい特徴としてはメッセージアプリでこれを使うと相手の吹き出しが青くなります。ただこれはApple製品同士でしか使えません。
もう一つが電話番号同士によるショートメッセージサービスやキャリアで取得したアドレスをメッセージアプリに設定してのメールサービス。見ると吹き出しが緑になっているやつです。これはあくまでその端末に付随いているものなので、その電話番号を使うSIMが入っているか、キャリアのアドレスを設定した”その端末のみ”で使えるサービスでした。
このようにメッセージアプリではそもそも複数のメッセージサービスを同じ外観に統合して使うことができていました。
今回の「iCloudのメッセージ保管」機能はこの後者である緑のメッセージもiCloudに保存することで複数端末から見られるようになったというものです。
実際に私はiPhoneとWi-FiモデルのiPadをつかっていますが、iPhoneのメッセージアプリではiMessageもSMSもMMSも使っているので中には複数のメッセージが混在していますが、iPadの方はiMessageとしてのみの利用。
つまりiPhoneのメッセージアプリで使っている中のiMessage部分だけiPadと同期されていました。実際にはこんな感じ。
ところが、今回のメッセージにiCloud保管機能により、電話番号やメールアドレスを持たないiPadでもiPhoneで受け取ったSMS/MMSが見られるようになったというわけです。
同期のタイミングなどiMessageの様に同時にリアルタイム同期はできないのでラグが発生する場合がありますが、閲覧のみとかであればかなり有効活用できそうです。