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そりゃそうなるよね。リアルな熊と生活することで頻繁に集中治療室にお世話になる、かつてない本格派の育成ゲーム「くまといっしょ」
2018/01/13 18:24
キャラクターやイラスト化されてなんだかカワイイ動物の代表格みたいになってしまっているのが「くま」です。
いやいや、冷静になって下さい。くまですよ「熊」。本来言わなくてもわかるほど危険な動物です。なぜ世の中それがカワイイみたいな事になっているのか。改めて熊の恐ろしさを知らしめてくれるリアルサバイバル育成ゲームです。
まずタイトル画面からしてヤバイ。山中に熊と傷マークと大量の血。これ山中で起きる事故ですやん、悲しい事故ですやん。テキストのフォントとくまのマークだけカワイイ感じにしてますが全然補いきれてません。
アプリを起動すると最初がこれ。「入れてあげましょう!」って普通のゲームのチュートリアル風に言ってるけど事件ですからね。本来警察か猟友会が出撃する場面です。
タップすると、はいドーン!デカい。室内を埋め尽くす圧倒的な存在感。そして駆け寄ってきて…
ガッ
あれ、死ぬんじゃないこれ。
なんとか生きてました。画面上の体力ゲージが減っています。なんせ熊との生活ですからね、命がけです。そんなのお構いなしにチュートリアルは和やかに進めようとしてきます。空気読んでよ。
エサは画面下真ん中のボタンから食べ物を選んであげます。
お次は機嫌をとるためになでてあげましょう。
待って、撫でようとスワイプしたら襲い掛かってきたんだけど。
ご安心ください。今度は無防備ではありません。画面上から熊マークが落ちてくるので盾マークに合わせてタップすればガードできます!
現地では何で防いでるんだよ…
減った体力は画面右上の回復キットで回復できます。
「ちょっと怪我をしてしまいましたね」じゃねーよ。半分持ってかれてんだよ。こちとら半分死んでるんだよ。
エサと同様におもちゃを選ぶと遊ばせてごきげんをとることができます。
ぬいぐるみを与えてみましたが、遊んでる姿も絵面がエグい。
最後のコマンドは寝かせる。画面下右端のアイコンをタップすれば電気を消して寝かせることができます。ライティングが怖い。
これでやることは全部。「ご機嫌」「エサ」「睡眠」の3つのゲージが無くならない様に遊んだりエサを上げたり寝かせたりすればOKというわけです。いずれかのゲージが無くなると襲いかかってきます。
体力ゲージが大量に減ると画面周辺に血が滲んだ様な状態になります。これFPSで死にかけの時のやつだ!「ドックン…ドックン…」みたいに脈動の音が入ったら完璧です。完全に体力が無くなると集中治療室行きとなりしばらくプレイ不可となります。
このゲームは通知も恐ろしいです。睡眠ゲージがいっぱいになって目を覚ますと「目を覚まして暗闇からじっと見てます…」と通知され、お腹が減ると「おなかを空かせてあなたを狙っています…」睡眠ゲージが無くなると「眠たくて見さかいがなくなっています…」、全部攻撃的です。
正直、怖くてゲームに戻りたくない…
なでる際にコツがあり、直接顔を触ろうとすると結構な確率で襲われます。顔の上辺りをなぞって上を向かせた状態で顎の下をなでまくるとちゃんと可愛がれます。
それでも怖いですが。
ちなみになかよし度が上がる程に一度に複数回攻撃するようになってきます。それ、なかよくなってなくない?
なぜこのゲームで自分は遊んでいるんだ…という葛藤がつきまとう非常に稀有なゲームとなっています。少しでもミスると襲われる恐怖を楽しむという意味ではホラーゲームに属するかもしれません。
始めた時から可愛らしさの欠片もなく、遊んでいても全然可愛いと思えるようになってこない、育成ゲームなのによくここまで怖がらせることに特化させられたなと、チューニングに感心するほどのゲームになっています。