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「Google Home mini」レビュー。小さくても機能は十分、音質に拘らなければ優秀なスマートスピーカー。LINEのClova WAVEとも徹底比較
2017/10/30 11:15
Googleが日本国内でも販売を開始したスマートスピーカー「Google Home」。無印は海外での発売から10ヶ月ほど遅れてとなりましたが、新発売となった「Google Home mini」は世界と足を揃えて国内でも発売となりました。
開封
スマートスピーカーといえば最新のテクノロジーを搭載したデバイスなので色々詰め込まれてて大きくなりそうな気がしてしまいますが、とにかく小さいです。
外箱からして片手で持てる大きさで、本体は片手にすっぽり。
給電はmicroUSBで唯一あるスライドスイッチはマイクのオンオフです。
表全面がスピーカーの布で覆われており、背面はオレンジ一色。見えない部分ですがビビッドなカラーですね。中心にはGoogleの「G」の文字がくり抜かれています。
同梱品も専用のケーブルとあとは簡単な説明書のみ。非常にシンプル。
ケーブルを接続すれば自動的に電源が入るので、後は「Google Home」アプリでセットアップします。
セットアップといっても、自動的にデバイスが検出されるのであとは指示に従っていくだけ。デバイスから音がでることの確認とこちらの声での音声認識、Wi-Fiの接続くらいです。非常に簡単。
使用感
セットアップ後実際に使ってみましたが、スマートスピーカーとして現状最もベターなデバイスと言っていいと思います。
Google Homeで出来ることはGoogle Play MusicかSpotifyでの音楽再生、天気やニュースを聴く、Googleカレンダーに入れている予定の確認、リマインダーの設定、タイマーの設定や現在地からお店などの距離の確認、翻訳、豆市知識やちょっとした質問などなら答えてくれます。
個人的に非常に便利だと思ったのが、Chromecastとの連動機能。テレビ/モニターにChromecastやスピーカーにChromecast Audioを接続していると、映像系でいえばChromecastで見られるサービス、例えば「Netflixで◯◯(作品名)を見せて」といえばTVで再生を初めてくれます。
Chromecast Audioならセットアップ時に「リビング」や「キッチン」など配置場所を設定しておくことで「☓☓(アーティスト名)の□□(曲名)をリビングでかけて」といえばスピーカーから音楽を再生してくれます。
日本国内のスマートスピーカーでは先にLINEのClova WAVEが発売されていますが、発売以降進化を遂げており、天気やニュース、タイマーの設定、予定の読み上げなどは同じことができますが上記のような連携機能はまだ使うことができません。
全体的に満足な出来ですがスピーカーとしての音質は正直あまり良くないです。これはminiでは無い方のGoogle Homeと比較しても明らか。ただその分価格も半額以下となっているので、音楽用途にはあまり使わない・音楽は別のスピーカーから流すとして、受け答えのみを行うなら使用としては問題ありません。
ただし、個人的にそう思って購入したものの、いざ使ってみると不快とは言わないまでも会話する音もクリアであれば嬉しいのは確か。これは事前に自分が比較してしまったから感じるものかもしれませんし、人によっては気にならない点かもしれませんが、会話のやり取りが増えれば増えるほど音質への要望は高まるかもしれません。
そういう意味では金額など積極的にminiを選ぶ理由がないなら無印のGoogle Homeの方がおすすめです。
LINEの「Clova WAVE」との比較
明らかにGoogle Homeが勝っている点はまず「音声の認識」。Clova WAVEはかなり大きな声で呼びかけないと反応してくれないくせに、時々誤認識して勝手に喋っていることがあります。
それに対してGoogle Homeはかなり優秀。的確に答えて勝手な誤認識もありません。「OK、Google」の呼びかけもちょっと声が上ずったりしていても問題なく反応してくれます。
また音楽再生についてのアーティスト名・楽曲名の指定も明らかにGoogle Homeが優秀です。
これについてはやはり世界的な企業であるGoogleの方がフィールドテストの環境が整っているおかげなのかなという気がします。Clova WAVEもデバイスとして劣っているとは思えないので認識精度についてはソフトの調整と学習によってもっと的確にできると思います。
他に勝っている点としては「ソフト・ハード共に連携が強い」という事。ソフトとして音楽ならGoogleのPlay MusicだけでなくSpotifyも使えること。またPlay Music自体もPCを使ってCDやiTunesで購入した楽曲なども取り込めるということもあり、LINE MUSICでの定額内の楽曲かそこで購入したものしか聞けないClova WAVEより汎用性が高いといえます。
ハードについてはソフトも込みになりますが、上述のようにChromecastを使ってTVやモニターで映像サービスを流せるというのは思ったより快適です。
これらのClova WAVEとして比較して優れている点はいずれもGoogleが今まで積み上げてきたもので、それをスマートスピーカーに接続したというのがポイント。流石に過去から色々やってきた大企業は強い、という感じです。
逆に言うと、それらの点を除けばClova WAVEも資産が少ない中で上手く張り合っているという感じがします。しかもLINEという国内コミュニケーションツールでは最強レベルの資産があるのも確かであり、今後さらにここを活用できれば逆転もありうるかもしれません。
Google Home Mini – Smart speaker for any room – Google Store