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iOS 11の「Appを取り除く」機能を使ってiPhoneのストレージ容量を節約しよう
2017/10/28 12:31
iOS 11ではiPhone/iPad内のアプリを削除する方法が2つになりました。一つ目は今まで通り、ホーム画面でアプリアイコンを長押しし、アイコンに出てくる☓ボタンを押して消す方法。
この方法だとアプリ内のセーブデータなども含め全てが削除されてしまい、再度ダウンロードした際など、ゲーム等であれば最初からやり直しが前提となりました。
そこで登場したのがもう一つの削除方法「Appを取り除く」。これを使うとアプリ本体をiPhone内から削除しつつ、セーブデータなどアプリ内データを保持したままアプリを削除できるようになったのです。
方法は通常の削除と違い「設定アプリ」から行います。「一般 > iPhoneストレージ」に行くとアプリ一覧が表示され(読み込みに少し時間がかかる場合があります)、アプリを個別に選択するとそこから行えます。
「Appを取り除く」を行っても、ホーム画面のアイコンは削除されません。ただし、アプリ名の頭にApp Storeでの再ダウンロードできるアプリと同様にクラウドマークが付きます。
実際に何個かアプリを取り除いてストレージを確認したら、残量が増加していました。
取り除いたアプリを再インストールしたい場合は、取り除いたのと同じ画面で「Appを再インストール」をタップするか、ホーム画面のアイコンをタップで復帰できます。
実際にゲームアプリを取り除いてから再インストールし起動してみましたが、アプリ内のデータも全く問題なく取り除く前の続きからそのまま遊べました。
ログインボーナスもそのまま続きで配布されました。
これで、とりあえず初めてみてそこまで遊ばないけど初回のガチャでいいのが出たから残しておいたゲームや、今は頻繁には遊ばないけどめっちゃやりこんだからデータが蓄積されていて消すのが勿体無いゲームなどで圧迫されているiPhone本体のストレージ容量を増やすことができます。
注意点
ただし、この方法にも注意点があります。それはアプリ本体のデータ容量分しか削減できないということ。
最近のゲームは4G/3G通信からでもダウンロードできるようにApp Storeからダウンロードするアプリ本体のデータ容量というのはかなり小さくされており、実際にはアプリを起動後にダウンロードされる追加データが膨大な容量ということがほとんどです。
この「Appを取り除く」仕組みはあくまでApp Storeで配信されているデータ分を削除するものなので追加データは消えません。
実際に取り除いたアプリの詳細をみてみると取り除ける部分である「Appのサイズ」は数十〜数百MBで、消されない「書類とデータ」が数GBということがほとんどです。
これはゲームアプリに限らず、例えばKindleであれば蓄積した書籍のデータは本体ではないのでアプリを取り除いても残ります。
そのためアプリを結構取り除いた場合でもストレージの空きがそこまで増えないという可能性もあります。少ないアプリの削除で多くのストレージ容量を回復させたいのであればやはりアプリを削除するのが一番効率がいいです。
ゲームではどうしようもないですが、KindleやRSS系など自分でデータを蓄積・削除できるアプリであれば個別データもクラウドに残せるので、結局は中のデータを必要なものだけ端末にダウンロードするように自分で見直すのも有効でしょう。
ゲームの追加データがでかすぎる問題はApp Storeの携帯通信利用時のデータサイズ制限による部分もあると思いますが、ゲームのデータ追加などもあるので全てをApp Storeからにするというのは難しいと思います。どちらかというと昔のPlayStation1(無印)や2のメモリーカード様にセーブデータだけ別にして残せる仕組みが整えばもっとストレージの確保が簡単になると思います。