カテゴリ ゲーム-教育
このアプリの本質は本の付録!?アプリ開発指南書のサンプルを商業向けに完成させたシンプルな放置収集ゲーム「寺院(てら)へ…」
2017/09/01 18:49
ゲーム自体は、画面に現れるアイテムをタップやスワイプで収集。一定数を超えるとパワーアップ、という非常にシンプルな放置収集系ゲーム。
しかし、その実態はアプリ開発を指南する書籍の付録!?
販売されているアプリ開発教本に書かれているアプリ開発サンプルの完成版であり、それをストアで販売してユーザーに遊んで貰う最終段階はどうするのがよいか、という結果をそのまま実際に行っているアプリなのです。
基本は実にシンプルな放置収集ゲーム。画面に「徳」が溜まっていくのでこれをタップするかスワイプでガーッとやると和尚に吸い込まれていきます。
画面上部に表示されている徳が定数に達すると寺院に到達!ボウンっ!と寺院がパワーアップ!次なる寺院へ徳を集める修行の日々が始まる…という感じ。
動画広告を見ることで「おチャクラ全開」モードに突入!フィーバー状態となって一気に徳を集めることもできます。
で実際にこのアプリを教本の結果として見ると、なかなかおもしろい。
ただ単にスワイプでアイテムを集めて数値を超えると次の段階へ、という単純なところだけでなく、徳が増えていくとフィールドのお花が増えていったり、寺院にじわじわと近づいていっていたり、おチャクラ全開時には特殊なエフェクトが出ていたり細かい内容ですが、UXに至るUIがどうやって構成されているかがわかります。
また、パワーアップするまでの数値はどれくらいがいいのか、そのために必要なアイテムはどれくらいの物をどれくらいの頻度でだせばいいのか、アプリの作り方としてのプログラミング部分以外の、いわゆるレベルデザインに当たる内容などがシンプルなアプリだからこそわかりやすくなっています。
こういった内容はテキストなどより実際のアプリを見るのが一番わかり易く、まさに教本の締めくくりにふさわしいアプリ。
感覚でいうと、昔パソコン雑誌に紹介しているソフトが入ったCDが付録でついていましたが、それみたいな感じに近いかもしれませんね。
それにしてもこうやって見るとこれだけシンプルなアプリの中にも如何にユーザーを引きつけようとするための工夫が入っているかがわかります。アプリ作りって大変なんですね。でもそれがプレイヤーにハマった時、作っている人にとっては一番おもしろい時なのかもしれません。
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