カテゴリ ゲーム-ロールプレイング
とことん丁寧なシステムと優しく良質なストーリー、シンプルだからこそ戦略性のあるバトルが楽しめる「セブンズストーリー」
2017/08/26 16:30
優しい絵柄と王道のストーリー、スマホのタッチ操作に最適化された快適なシミュレーションRPGです。
絵やストーリー、システムに至るまでとにかく全体的に丁寧さが印象に残るゲームですが、その実シミュレーションゲームとして非常によく練られており、コンパクトながら戦略性の高いバトルが楽しめる様になっています。
メインのバトルはオーソドックスな斜め見下ろし型のシミュレーション。とにかくシンプルでターン制でユニットの行動順の変更は不可、スキルは各ユニットにつき1つ、地形効果無し、ユニット向きによる差異などもありません。
じゃあ簡単なのかと言うとそうではありません。レベルを上げて挑めば苦手な人でもゴリ押しできるけど、効率よく敵を倒したり味方キャラを離脱させずに戦おうとしたりするには意外としっかり考えて挑まないといけません。
スキルポイントは全キャラ共通なので乱発することができず、使うタイミングは考慮する必要があるなど、シンプルで出来ることの幅が狭いからこそスマートに敵を倒すには思考が必要という、将棋やチェスの様な感覚で挑むことができます。
それを実現しているのが、よく練られた敵の配置やレベルデザインといったバランス部分。決して難しくはないけど、楽しめる幅が広く用意されています。
味方ユニットにストーリーでも主人公の相棒となる「ラビィ」が1体NPCとして用意されているのも特徴。
ラビィは専用メニューのガーデンで収穫を繰り返すことでバトル以外の部分で強化ができます。
これにより、シミュレーション部分が苦手な人でも時間をかけてラビィを育てれば、かなり楽にあんるという救済措置が取られているわけです。
ストーリーもテンポよく進み、キャラクターの描き方や、ストーリー、ゲーム全体のフォントやテイストまで非常に見やすくスッと内容を把握できるように作られています。
システム的にとにかくストレスを無くしてゲームに集中できるようにという配慮が随所に感じられる優しいゲームです。