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決してヌルくはないが苦手なプレイヤーにも救済処置アリ!見事なシステムとバランスで初心者からガチプレイヤーまで楽しめる弾幕シューティング「アカとブルー」レビュー
2017/08/25 20:04
弾幕シューティング、それは一部の強ゲーマーにだけ許されたジャンルそのものが難しいゲームという特別な聖域。
それでも、シューティングが苦手な私の様なプレイヤーだって弾幕シューティングがしたい!そんな願いを叶えてくれるのが「アカとブルー」です。ただし、決してヌルゲーになっていないというのが特徴。
基本はあくまでオーソドックスな弾幕シューティング。
弾幕の具合も美しく繊細、不用意に多数の弾が飛んでくる不出来なものとは違い、テクニックによってギリギリ避けられるという、弾幕シューティングとしてあるべき基本要素でありながら意外と抑えられているゲームが多い重要な要素をしっかりと抑えています。
もちろんボムもあります。ボムは5段階に渡ってパワーアップし、それに応じて炸裂する位置が変わります。
レベル1であれば自機目の前で敵の弾を打ち消すだけですが、レベル2以上であれば前方に射出しての炸裂となります。
このボムが超重要で、これこそが我々のような弾幕シューティング初心者の救済をしてくれます。
それが「オートボム」。設定でオンにしていれば敵の弾が当たる当たる瞬間に自動でレベル1ボムが発動し敵の攻撃をかき消してくれます!
簡単に言うとボムさえ使える状態であれば死ぬことが無い!これはデカい!
ただこのオートボムもヌルゲーにしてしまうシステムではありません。MAXまで溜まっていてもオートボムとして発動すれば残弾が0になるので直後に再度喰らえば残機は減りますし、溜まっていてもオートボムとして発動するとレベル1状態なので威力を最大限活用できません。
さらにボムは上手く使えば、その使ったことでゲージを溜めることができるので、継続的に利用が可能です。ただこれもオートボムに頼ると上手く溜まらず次の装填までに時間を要することになります。
つまりオートボムはあくまで救済措置であり、上手い人や慣れてきた人は使わない方が効果的に楽しむことができるわけです。
そこに単にゲームの質と共にハードルを下げるようなことをせずに、この仕組を活用して弾幕シューティングを得意になってくれ、という製作者の意気込みの様なものを感じざるを得ません。
自機は二種類から選ぶことができ、アカは弾が広範囲に渡る万能タイプでブルーは前方のみの上級者向けです。
また機体に応じて搭乗者が異なり、同じストーリーをそれぞれの視点で楽しめるのも良く出来ています。
ステージ選択も一度到達すれば途中ステージから選択できるので、根気強く1ステージ毎クリアしていけばラストまで到達できます。
弾幕シューティングとして非常に良く出来ていながら、苦手な人への救済措置も十二分に用意してあるという同型ゲームの中でこれ以上無いデキの作品です。