カテゴリ ゲーム-ロールプレイング
FFシリーズの外伝としてあるべき姿の正統派RPG「ディシディアファイナルファンタジー オペラオムニア」レビュー
2017/02/02 18:23
歴代キャラが大集合!とスマホアプリで言われると、何故か今や盛り上がりに欠ける感じがしてしまいますが、今度は違います!
キャラを差し置いてもしっかりとできたRPGらしい新システムの戦闘に、出演キャラの個性も活きたお飾りじゃないオリジナルのストーリーが展開しますよ!
戦闘はコマンド式。ですが基本はブレイブ攻撃とHP攻撃の2つがベースという選択肢としては非常にシンプルなもの。
ただしこれが上手くできていて、まず敵味方ともにブレイブという値があり、ブレイブ攻撃でこれを奪うことができます。
しかし、これでは倒すことができず、HP攻撃をすることで貯めたブレイブを使いHPにダメージを与えることができます。これを繰り返してHPを0にすれば勝利。
敵のブレイブを0にするとブレイブブレイクが起こり、一気にブレイブが手に入る上に行動を遅らせることができます。
闇雲にHP攻撃をしてもダメージは与えられないし、ブレイブ攻撃だけしてても敵を倒せない。敵味方の攻撃の順序などを見極めて戦うことで効率よく戦うことができます。逆言えばこれらの仕組みを上手く使わないと全然敵が倒せません。
シンプルながら非常に良くできています。
さらにここにキャラクターごとの固有スキルが加わり、敵との相性も進行に大きく影響してきます。
固有スキルは回復や防御、ブレイブ攻撃、HP攻撃といった種類が違うことに加え属性などもあり、パーティを組む際の最重要項目となります。
マップは蜂の巣状のコマを移動しますが、基本的に行きたいところをタップすればOKで、ストーリーマスなのか戦闘マスなのかひと目でわかるので移動はほぼ無いといって過言ではなく、サクサク進められます。
その分マップは見えなくなっている範囲が多く、ストーリーや戦闘をすすめることで展開していく形になります。
ストーリーはPSPソフトやアーケードのディシディアFFを組む流れとなっており、各キャラクターはそれぞれオリジナルタイトルの世界から二人の神が争う世界に呼び出され世界の異変を解いていくことになります。
元は別作品のキャラクターたちですが、しっかりとストーリーが練られており、それぞれの掛け合いも絶妙で、シリーズファンならもちろん未経験者も楽しめるようになっています。
FINAL FANTASYシリーズは一定の共通点を持ちながらもタイトルごとに世界観や登場人物が違うのが1つの魅力であり、そうあるべきだと個人的には思っています。
またメインはあくまでコンシューマ機のゲームであり(アプリ移植もされていますが)、それだからこそアプリ版である本作は歴代キャラが多数登場しお祭りタイトル的な扱いでいいのだと感じました。
もちろんだからといって手抜きは感じられず、しっかりとスマホに合った形でありなおかつ新しいRPGを作り出しているのは流石。これこそ世界最大級のRPGたるFFの外伝作品としてあるべき姿なのではと思います。
- 総合評価
- デザイン性
- 操作性
- 熱中度
- コスパ
- FFらしさ
コメント
両手でiPhoneをもって左右の親指だけでさくさく操作できる操作体系も見事。