カテゴリ ゲーム-ロールプレイング
童話のままに運命づけられた世界で未来を取り戻せ!3ライン制のアクションバトルも楽しい王道RPG「グリムノーツ」
2016/01/28 11:50
ストーリー推し、ゲーム性推し、どちらかに傾きがちなゲームが多いですが、これはどっちもオススメ!童話を元にしながらオリジナリティのある物語と、それだけでも遊んでいて楽しいバトルと正統派にして、いずれも隙無しのRPGです!
まずはバトル。画面左側に指を置くと擬似パッドとなり、右側をタップすれば攻撃と3DのMMORPGアプリであるような操作系等ですが、見た目は2D。
しかし、ただの2Dではなく、実際には横に3列あり、ライン移動をしながら戦う形になります。
この基本が凄く良く出来ていて、完全3Dだと移動や位置取りの難易度が高くなりますが、完全2Dだと戦略性に欠けます。奥行きを出しつつ単調にならないライン制は見事と思えます。
攻撃が1ボタンというかエリアタップなので、必殺技は画面左下にあるアイコンタップで行います。
一点だけ改善して欲しいのが仲間のスキル。自キャラ同様に仲間のスキルも使用できるのですが、画面左上に並んだ仲間アイコンから選択肢ないといけないので、結構煩雑です。ここだけが唯一もうちょっとなんとかならないかな、という所。
運用で補う方法として仲間の必殺技はステータスアップや回復タイプを集めてしまい、アクション中に急いで発動しなくてもいいようにすれば、なんとか快適に仲間の技も有効活用しながら戦えます。
そして、もう一つの大きな要素でありオススメポイントがストーリー。このゲームでは登場人物全てに生まれた瞬間から「本」が与えられ、そこには童話の世界のキャラクターとして自分の人生が描かれており、すべてその通りに生きるというちょっと不思議な世界。
しかし、主人公の本は真っ白。なんの役割も持たない主人公達が、童話の物語に異変をもたらす敵と戦っていく、というものです。
この誰でも知っている童話に対して、運命付けられたキャラクターとそれを改変する敵とそこに介入する何者でもない主人公たち、という構図が非常に見事で、我々の知っている童話がどうなってしまうのか、そこに主人公たちが入ることで何が起こるのか、章毎に区切られた物語は内容にグイグイ惹きつけられながらもテンポよく進んでいきます。
バトルと物語、RPGとしては当たり前すぎる2大要素ですが、いずれも非常に良く出来ていてさらにそれらが相乗効果を生んでいます。
他にも箱庭系の街育成要素もあり、久々に本気で楽しめそうなRPGです。
- 総合評価
- デザイン性
- 操作性
- 熱中度
- コスパ
- ちょっと大人度
コメント
先を知っている童話を基にしてるからこそ、どうなるか気になる物語と、ゲームとしてのバトルがしっかり楽しい良作。