ニュース

カテゴリ Apple関連

Appleが2019年度第1四半期の業績予想を下方修正。iPhoneの中華圏や新興市場での販売と、先進国での買い替えの減少が大きな原因

2019/01/04 06:30

Appleが2019年度第1四半期の業績予想を下方修正。iPhoneの中華圏や新興市場での販売と、先進国での買い替えの減少が大きな原因

このエントリーをはてなブックマークに追加

google+

pocket

follow us in feedly

 2019年1月3日(木)Appleが、12月29日を末日とするAppleの2019年度第1四半期の業績予想を下方修正すると発表しています。

apple_01

 具体的な数値は以下。

・売上高として約840億ドル
・売上総利益率として38%
・営業費用として約87億ドル
・その他の収入/(費用)として約5億5,000万ドル
・税率約16.5%(個別項目控除前)

 要因としては主に新興市場、特に中華圏での経済発展の減速とiPhoneユーザーのアップグレード数が予想を下回ったとしています。

 新興市場の経済減速の大きさについては予想していなかったとして、業績予想に対する売上高の不足のほとんどが中華圏におけるiPhone、MacそしてiPadの販売台数の減少を原因とするものであり、そして中華圏におけるこれらの製品の売上高の減少幅は、世界全体の売上高の前年同期比での減少幅の100%を超えたとのこと。

 ただしAppleは中国でのビジネスには明るい未来があると信じているとのこと。中国のiOS開発者コミュニティーは世界で最も革新的、創造的そして精力的なコミュニティーの一つです。私たちの製品には高度にかかわり、高い満足度を持つ、熱心なユーザーが存在しているとしています。

 iPhoneのアップグレードが予想していたほど多くなかったことについては、キャリアからの補助金が少なくなってきている現状に消費者が適応してきていること、強い米ドルによる価格の上昇、そしてiPhoneのバッテリー交換料の大幅な値引きを利用したユーザーの存在などを要因として挙げています。

 しかし、単に売上が減少したということだけでなく、9~12月期の多くのポジティブな結果を出しているとも。

 実際に使われているデバイスのインストールベースは12か月で1億台以上増え、iPhone事業以外の売上高も前年同期比約19%伸び、サービス、ウェアラブルそしてMacからの売上高は過去最高となっているとのこと。

 他にもウェアラブルは、Apple WatchとAirPodsがホリデーショッパーズの間で非常に人気があったこともあり、前年同期比でほぼ50%成長、MacBook AirとMac miniの発売がMacの売上高の前年同期比増につなげ、新しいiPad Proの発売がiPadの売上高を前年同期比で二桁増に引き上げられています。

 今後については、Appleがマクロ経済の条件を変えることは出来ないとしつつも、他のイニシアティブを実行、加速することで良い結果を出そうとしているとし、最後に、Appleの一株当たり利益は過去最高となる見込みとしています。

 かなり詳細に状況を説明しており、1月29日の決算発表の前にこういった発表をすることはかなり珍しい事態です。それだけ決算発表でいきなり公表するより事前に発表したほうが悪影響を減らせると考えたのだと思われます。

 とはいえ、ネガティブな内容を含むものが多く、すでに株価の下落なども起きています。今後どういった対応や戦略が取られるのか気になります。

 Apple (日本)

Apple Store

価格:無料

カテゴリ:ショッピング

ライター名

この記事を書いた人

イマ&ムラ

このエントリーをはてなブックマークに追加

google+

pocket

follow us in feedly

Related 関連記事

ページの上に戻る