LINEが「トークが第三者やLINE社に閲覧されている」という事実と異なる情報が出回っているとして、案内がわかりづらかったことを謝罪すると同時に、実際の運用について詳細を周知しています。

　以下の内容について事実と異なるとしています。

・友だち同士のトークが第三者や当社に閲覧されている
⇒当社は「通信の秘密」を守る法律に則り、通信内容を厳格に保護しています。 [トークルーム情報]の設定がオンになっている場合でも、ユーザー間でやり取りしたメッセージや画像・動画の内容、通話内容を閲覧・利用することはありません。

・[トークルーム情報]が初期設定でオンになっている
⇒アップデート時、新規ユーザー登録時に同意確認を行っております。 本設定は皆さまにより良いサービス提供を行うことを目的としておりますが、同意は強制ではなく任意であり、いつでも変更いただけます。

トークの閲覧について

　まず1つ目のトークの閲覧について、LINEは電気通信事業者として届け出ており、「通信の秘密」の保護を定める電気通信事業法を遵守するため、またユーザーのプライバシー情報を扱うメッセージングアプリの責務として、 通信内容を厳格に取り扱っていると説明。

　法令により認められた場合を除き、ユーザーの個別の同意なく、「通信の秘密」に該当するトークルーム内の情報を閲覧・利用することは無いと断言しています。

　それを前提としたうえでユーザーの情報を利用することについて、任意に同意をお願いしており、同意いただいた場合に限り「通信の秘密」に該当する情報の一部を利用、ユーザーに合ったサービス改善や不正防止を行っていくためのより緻密な分析などを含む、よりユーザーフレンドリーなサービスの提供をしているとのこと。

　また重要なのがこの利用する一部の情報についてで、これらは以下のものとしています。

・使用したスタンプ、絵文字、エフェクト、フィルターの種類
・トークの相手、日時、既読、データ形式（相手に送ったコンテンツが、テキストメッセージ、画像、動画などのうち、どの形式なのかを示す情報です）、取消機能やURLへのアクセスなどの利用状況
・無料通話中に使用されたビデオエフェクトやフィルター（ビデオ通話時に画像に特殊効果を生じさせる機能です）、通話相手、利用日時、通話時間等の情報

　これらは友だち（ユーザー）同士でやり取りしたメッセージや画像・動画の内容、通話内容を閲覧・利用するものではなく、またユーザー間の会話内容を推測する目的で利用することもありません。

　利用イメージとして「アカウント乗っ取りなどの不正対策防止」「サービスの品質向上・改善」「より適切なコンテンツおよび広告の表示」などに活用されることとなります。

情報利用の同意確認について

　2つ目の情報利用の同意確認については2018年1月15日以降に最新バージョンへアップデートした際、または新規ユーザー登録した際に、ポップアップにより全面表示された以下の画面で同意いただいた方のみオンとしています。

　また「サービス向上のための情報利用」の同意は強制ではなく任意だが案内にわかりづらい点があったため順次改善していくとのこと。

　同意設定はいつでもLINE上の[友だちタブ]＞[設定]＞[プライバシー管理]＞[情報の提供]＞[トークルーム情報]から変更が可能です。

　そもそもこの情報の取得自体1月から開始されたもので、LINEでは今回に至るまでもなくその時点できちんと説明をしていました。

　私もTwitter上で元となったつぶやきを見ましたが、正直批判有りきというか、炎上じみたことになることを狙っているように見えて、意図的な風評被害の拡散といっても過言ではないと感じていました。

　また非常に残念なのが該当のツイートに対して安易に同意、拡散する声も多く見られたことでした。SNSにおけるこういった問題はなかなか簡単になくせるものではないとはわかっていますが、もう少し冷静に考えられないものかと思います。

　LINEの情報利用に関するご案内 : LINE公式ブログ

この記事を書いた人

イマ＆ムラ

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