ぶっちゃけてしまうとガンダムバーサスシリーズを思い浮かべると非常にわかりやすい、2対2の3Dバトルアクションゲームです。

　ストーリーモードが充実しているので育成しながら一人で遊べる3Dアクションとして楽しめつつ、対戦も可能。

　気になるのが対戦でも育成したステータスが適用されるところ。考慮してマッチされますが、どうしても差も出てしまうため公正さという意味ではオンライン対戦では個々の育成値を反映するのが良いのか判断が難しいところ。とはいえ操作やゲームシステムの基本は非常に良く出来ている作品です。

　プレイヤーキャラ後ろ斜め上から見る3人称視点の3Dアクションで、画面左の疑似パッドで移動、右にあるボタンで攻撃やスキルなどを使います。

　メインの攻撃ボタンと長距離ダッシュをするブーストボタン、スキルが最大3つまでで、ターゲット切り替えボタンと能力アップ＆必殺技が使えるオーバードライブボタンがあります。

　そして重要なのが、疑似パッドのスワイプでできるステップ移動。これが超重要です。

　まず攻撃を避けるためはもちろんなのですが、このゲームでは動作後の硬直が結構多めにできています。それはおそらくスマホ向けに展開が早くなりすぎて手の動きが追いつかないことにならないように作っているのだと思いますが、この硬直をほぼほぼステップでキャンセルできます。

　さらにステップ後の硬直もありますが、それはステップが終わる前に攻撃を繰り出すことでキャンセルができます。

　このステップキャンセルこそ、このゲームをはじめて最初に習得すべき動作といえます。これを扱えないと、1動作ごとに硬直が入り動きは相当固く感じます。

　逆にステップキャンセルを使いこなせば、見違えるほどなめらかに動くことができ、さらに攻撃もスムーズに行うことができます。

　例えば通常攻撃は3回まで連打でコンボがつながり、最後の攻撃は大ぶりのダウン攻撃になるのですが、これを2コンボでステップ→キャンセル→攻撃と挟むことでコンボを途切れさせず攻撃を続けることができます。

　ダウンを奪うのは悪いことばかりではありませんが、立ち上がり後には無敵時間もありますし基本的に仕切り直しです。なので攻撃が当てられる状態であれば強制ダウンの通常攻撃3コンボ目を当てる前にできるだけ多く手数を当てておきたいところ。ステップキャンセルを使うことでそれが可能となるのです。

　このゲームでは育成要素もあり、各種ステータスをステータス毎のポイントを使って上げていくことが可能です。

　一人用のクエストであれば育成要素を上手く使えばゴリ押しが可能でありがたいシステムなのですが、オンライン対戦でも基本的にそのままです。

　マッチングの際、戦力値を考慮されるので問題ないとは感じましたが、育成値が無い格闘ゲームやオンラインバトルゲームと比べるとそこは判断が分かれるポイントかもしれません。

　他にも、キャラクターの星数によりコストが違います。バトルの勝利条件は相手のコストを先に全て消費させることなので、強いキャラを倒せばその分一気に戦局が変わることもあります。逆にこちらもコストが高いキャラを倒されれば負けに近づくので、コスト（星）の低いキャラを使いこなすというのも戦略の1つとなります。

　全体的なイメージとしては、一言でいうとやはり簡易的なVSシリーズといった形になってしまいますが、プレイ感は非常に高く、簡易化している部分も遊びとしての楽しさを削らす上手くアプリに最適化していると思います。

　あえて言うなら、画面右側のボタン類の使い分けが特に序盤はなれないと難しいところでしょうか。ただこれは画面タップというスマホの限界の部分でもあるので、慣れで解決するかあるいはボタン類の配置や大きさの調整ができればそれで少しは軽減できるかもしれません。

　個人的にはアプリで気軽に対戦型の3Dアクションを遊びたいといった際の希望はしっかり満たしてくれる良作だと思います。