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被せるだけでiPhoneが360度全方位カメラに!「PanoClip」レビュー
2018/06/09 09:30
THETAやInsta360などカメラを中心に360°全方位を撮影できるカメラは最近では複数あり、どれも面白い映像が撮れますが、やはりその特殊性からだいたい3〜4万円とちょっと値が張るのがネック。
そこでiPhoneに被せるだけで360°全方位撮影ができる「PanoClip」が発売されました!カメラではなくあくまでiPhoneのカメラを利用するレンズということで、価格はなんと4,968円!
どれくらいのものが撮れるのか、使った感覚などレビューします。
外観
説明そのままですが、iPhoneの上にすっぽり被せるレンズユニットという感じ。
全面背面に超広角レンズがついており、中に入れるiPhoneの前面背面カメラがこのレンズを通すことで前面と背面を半球状に撮影して、アプリでそれを合成するという形になります。
そのためレンズの位置はiPhoneのカメラに沿った形で前後がずれた位置にあります。
底面はiPhoneを刺す部分。
これだけ見れば非常にシンプルですね。プラスティック製ですが安物感はまったくなく、むしろちょっとオシャレですらあります。
実際に撮ってみた
というわけで早速撮影してみました。使う場合はこんな感じになります。
その前に専用のアプリをダウンロードしてアクティベートする必要があります。PanoClip本体の説明書にQRコードが付いているので、それを読み込むことでアプリが使用できる様になります。
この状態でアプリからカメラボタンを押せば撮影状態に。
iPhoneの画面であるビューファインダーで360ではないですが、前面背面それぞれリアルタイムに状態を見られます。また画面横スワイプでフィルタの変更も可能。
シャッターボタンを押すと撮影されますが、前面と背面のカメラは同時に作動せず、背面→前面と順番に撮られますので、その間動かないように注意。
結果はこんな感じ。
撮った写真はアプリ内でグリグリ自由に動かすことができますし、あとからフィルタの変更やステッカーの貼り付けも可能。
HDRのオンオフや傾きセンサーで回転させて画像を見たり、両眼のヘッドセットで見る用のVRモードもあります。
さらに動画での書き出しでは、自動で空を認識して星空などのアニメーションを合成してくれる機能もあります。
開けた場所で撮れば認識率も非常によく面白い機能です。
実際に使ってみた感じたのは、やはり画質については専用のデバイスには劣るかな、という感じですね。
iPhoneは前面カメラと背面カメラの性能差が大きいので、よく見ると背面側は綺麗でも前面側が少し荒かったりするのがわかります。
また、すこし稀なケースかもしれませんが、前面と背面カメラの映る景色に大きく明暗差があると合成の際の処理が上手くいかないのか、明るい側が完全に飛んでしまうことがありました。
とはいえ、使い勝手や価格を考えると、とんでもなくコストパフォーマンスが良く、画質についてもそれらを考慮すれば不満というほどのものでもありません。
動画も非対応ですし、360°を綺麗にしっかり残したいというより、とにかくiPhoneの普段の写真のように気になったらパシャパシャ撮りたいという用途には十分過ぎる機能性で、それに見合ったデバイスだと思います。
360°全方位カメラのお試しとしても楽しめるデバイスだと思います。ただ、その性質上iPhoneの機種によって違うものとして売られているので間違わないようにだけしましょう。
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