方言女子+アクション。本格的なアドベンチャー系ギャルゲーとひっぱり系アクションゲームが融合「ソラとウミのアイダ」レビュー

 原作・総監督にサクラ大戦の広井王子といえば否が応でも期待せざるを得ません。会話をしながら選択肢を選び少女たちとコミュニケーションをとるストーリーパートと漁業を舞台したひっぱり系のアクションパートから成るゲームです。

ソラとウミのアイダ

価格:無料

カテゴリ:アドベンチャー

 近未来、海から魚がいなくり宇宙に生け簀を作りそこで漁業を行うというようになった時代設定と現実の街「尾道」を舞台に少女たちが宇宙漁師の見習いとしてプレイヤーと共に成長していくというストーリー。

 アクションゲームである漁業パートとコミュニケーションをとるストーリーパートがわかれており、漁業を行うことでポイントを溜め、それぞれのストーリーを進めていくことができます。

 なんといっても特徴はストーリーパート。メインのストーリーを進めつつ、各少女たちとコミュニケーションを取ることができます。ストーリー中には時間制限ありの選択肢がでてきてそれにより好感度などが変化していきます。

 1回のショートストーリー内に出て来る選択肢はかなり多め。スマホで短い時間に遊べつつも、コミュニケーション型アドベンチャーゲームの醍醐味をしっかり味わうことができます。

 各キャラクターはそれぞれ出身地が違い、バリバリに方言がでるのもいい感じ。最初はもっと標準語から入って、親密になることで少しずつ地がでてくかと思いきやだいぶしょっぱなから方言でこれはこれでわかりやすくてOKです。またテキストウィンドウは標準語がでるので、ここはぜひ音声を出して楽しんで頂きたいポイント。

 アクションゲームである漁業パートは引っ張り系ゲーム。選んだ3人+他プレイヤーの助っ人1人の系4人にそれぞれ守護神というキャラを付け、守護神を操作して戦う(漁をする)という形になります。

 引っ張って当てる事自体がダメージではなく、当てた部分にマーカーが付き、止まった時点でそこに砲撃をするという形式。

 引っ張って動いている間に仲間に当たると援護がプラスされます。

 敵キャラは倒すとクリアもしくは次のWAVEに進むメインの対象とザコ敵がおり、ザコ敵は行動する度に復活します。これが結構厄介。

 守護神には敵味方問わず貫通して画面周囲の壁だけに反射する「貫通タイプ」と敵や味方に当たると反射する「反射タイプ」があります。

 敵に当てる攻撃はマーカーが多いほどダメージも多くなるので、反射タイプは壁際の敵などには大量にマーカーを付けることができ一気に体力を削れることがありますが、ザコ敵が毎行動ごとに復活することもあり、そう簡単に利点を活かさせてくれません。

 操作次第で少なくても確実に当てられる貫通タイプの方が万能なので、パーティは貫通タイプを多めにする方がおすすめです。

 各キャラクターにあるブンナゲージが溜まると必殺技である「神激スプラッシュ」を発動可能。画面に円を描きまくって強力な攻撃を放つことができます。

 それ以外に、各守護神にはスキルもありこちらはターン経過により使用が可能。

 漁業パートをクリアする毎に出撃したキャラクターにポイントが溜まっていき、それを使って各キャラクター個別のストーリーを進めることができます。

 漁業パートと各キャラのストーリーパートは、ポイント溜めなければ見れないという内容ですが進行の度合いなどに制限はなく、プレイヤーは自分の時間やタイミングに合わせて双方を好きな時間にできるのがストレスなくていい感じです。

 空いた時間や日中はアクションゲームをひたすらやってポイントを溜めて、帰ってゆっくりストーリーを進める、といった流れでプレイできます。

 オーソドックスな作りで、ギャルゲー、という言い方が正しいかわかりませんが、案外スマホでここまでストレートなコミュニケーションを取る系のゲームが多くないことに気が付きました。ベタだからこそかなり需要は高いと思います。

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