WWDCとは本来、開発者向けイベントなのです。今年のWWDCはそんな開発者向けイベントの面目躍如と言わんばかりに、数々のデベロッパー向け情報も公開されました。
我らがApple様はまさかの新しいプログラミング言語すら作り出しましたよ。
今までiOS向けアプリ作成に使われてきたObjective-Cよりコードは簡略化され、シンプルなソースでリッチなアプリが作れるとのこと。
Objective-Cのコードと互換があるため、既存のアプリをSwiftでアップデートをすることも可能です。iBooks Storeで仕様書も公開されています。
iTunes – Books – The Swift Programming Language by Apple Inc.
ゲームの開発基盤にも力を入れているAppleは新しいグラフィック規格も作りだしました。
今まで3Dゲームを作る際は、汎用規格である「OpneGL」が多く採用されてきましたが、それに代わるものとして作られたのが「Metal」です。
処理速度はOpneGLと比較して最大で10倍、よりリアルなゲームが作れるようになります。会場のでは家庭用機でリリースされている「Plants VS Zombies」シリーズ作品や、iOS 8向けの最新アプリのデモが公開されました。
また、この規格を活かすべく、3Dゲーム向け開発キットとして「SceneKit」が、2D向けゲームにも「SpriteKit」といった開発支援ツールもリリースされます。
iOS 8ではiPhone 5sに搭載されたTouch IDの指紋認証もサード製アプリに解放されます。
これにより、各アプリ内のサインインなどにも指紋認証が使えることになります。
他にも新たに搭載されたHealthアプリにデータ接続をするための「HealthKit」や、こちらも新たな機能であるiCloud Driveに接続するための「CloudKit」など、多くのApple提供機能を利用するための仕組みが用意されました。
今まではAppleが機能を解放している範囲が狭く。謹製アプリでしか出来ない領域というものが存在しましたが、今回はかなりその垣根が取り払われたイメージです。
実際にこれを受けて、今後開発されるアプリがどうなるのか注目です。
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