Epic Gamesによる、「Fortnite」の独自課金実装に端を発したAppleとの訴訟問題ですが、Epic Gamesが8/27にリリースされた「Fortnite」の新シーズンであるチャプター2 – シーズン4のアップデートをiOSおよびmacOSに向けては配信しないことを発表しました。
これまでの経緯として、まずEpic GamesがAppleの手数料を不服として、iOS版「Fortnite」に於けるアプリ内課金をAppleのシステムを通さず独自課金を実装、それによりAppleは規約違反として「Fortnite」をApp Storeより削除しました。
それを受けてEpic GamesはAppleを提訴。一時はAppleがEpic Gamesの開発者アカウントを停止する勧告をだし「Fortnite」のみならずEpic Gamesが展開しているゲームエンジン「Unreal Engine」のiOSアプリ開発機能が停止するかもしれないという事態にまで発展しましたが、この開発者アカウント停止は裁判所により差し止めが入り現在に至ります。
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今回の新シーズン未配信は、正直予想の範囲内といったところです。実際App Storeにはいまでも「Fortnite」が並んでいないわけで、Epic Gamesとしては、自分たちの主張が通らずAppleに削除されたアプリにまでアップデートを配信する義理や必要はありません。それよりもむしろ、App Storeに復帰できないのならiOS「Fortnite」ユーザーには早く他のプラットフォームに移行してほしいとすら思っている可能性は高そうです。
ただ、今回の処置により、今まで遊んでいたユーザーはStoreに配信されていなくてもなんとかiOSでも遊べていましたが、新しいコンテンツが遊べないとなれば他プラットフォームに移行する動きが本格的になってくる可能性があります。
本格的にユーザーへの被害がクリティカルなものになってきた、ということでいよいよ後戻りできなくなる可能性もあります。
Epic GamesとAppleの我慢比べのようになってきましたが、このままではジリ貧になることも考えられ、次にどちらがどう動くのか興味深い展開です。
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