「東京プリズン」レビュー。ターン内にリアルタイムで進行するバトル、チームの戦果によりストーリーが変化するシステム。2つのリアルから成る新しい戦略ゲームだ!

 マス目を移動して戦うボードゲームやシミュレーションゲームの様だけどディフェンスゲームの様にリアルタイム性があるバトルがシンプルながら戦略性があり特徴的。

 荒廃した未来の東京で各プレイヤーは5つのチームいずれかに属し、チームの戦果に応じてストーリーが変わっていくという、プレイヤー全員でゲームを作っていく感が味わえるちょっと今までになかったゲームです。

東京プリズン

価格:無料

カテゴリ:ボード

 ゲームのメインとなるバトルはマス目を移動してターン制戦うタイプでシミュレーションゲームのようですがちょっと違います。

 ターンが制限時間で決まっており、その中で可能な限り自由に動くことができます。ただし、移動するにはディフェンスゲームの様にクールタイムが発生し、攻撃も所持ポイント内で攻撃毎に必要なポイントを使って行うことになります。

 まず移動は画面左下の「GO」ボタンで全方位8マスに可能。しかし1回移動すると次に移動できるまでGOボタンのゲージが貯まる必要があります。

 攻撃はデッキを組んだカードで行います。カード毎に消費APが決まっており、所持AP内に収まっていれば自由に使うことが可能。消費したAPはターンで回復します。

 つまりベース移動も攻撃も自由に行うことができるのですが、移動はクールタイムによって、攻撃はAPによって制限が設けられており、これらを常に把握して戦う必要があるわけです。

 1回移動すれば次にすぐには移動できないので、攻撃したければ最短ルートで敵に向かわなければいけませんが、ターン終了間際になったら敵と距離を置くことで被ダメージを減らすこともできます。

 また味方と敵を挟む様に攻撃すれば連携することができダメージをアップさせられます。

 敵と味方の位置や動きを常に把握し最適な移動を行うことが効率の良い戦いに繋がるのです。

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 攻撃に必要なAPも重要な要素。コマンドであるスキルは事前にデッキを組んで用意することができ、各スキルには消費APが決められています。

 移動を効率よくしたところで、敵の目の前でAPがなくなってしまっては意味がありません。

 APの消費は抑えられるに限りますが、やはり少ないAPの攻撃ではダメージも少ないので、これまた味方との連携でダメージ量を補うか、HPが減っている敵には少ないAPで攻撃し、まだまだ元気な敵にはAPも多い高ダメージのスキルを使うといった判断が必要となります。

 そのため、デッキには単に消費APも高い高火力なスキルばっかりを入れてもダメ。消費APの少ないスキルもバランスよく混ぜて、自身の攻撃だけでなく味方との連携も考えたうえで、敵のHPジャストを狙える組み合わせを作るのがベストです。

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 ストーリーは複数の楽しみ方があり、メインのストーリーは一本道なので1人でゆっくり楽しめます。

 そこにチームごとのプリズンストーリーがあります。プレイヤー同士が戦うことで所属するチームの勢力図が代わり、このプリズンストーリーは変化していきます。

 単にシステム上のランキングなどではなくあとに残るストーリーという形になって戦況が反映されていくのは面白いですね。ゲームの進行とともに自分たちの戦いの歴史がそのまま記される感じでなかなか燃えるシステムです。

 他にもPvPもあり3対3で1人1キャラなので全部で6人のプレイヤーが敵味方に分かれてバトルもできます。

 PvPでは特に仲間との連携が重要なので、味方の位置をよく把握し、どう戦いたいのかを感じて行動する必要がありますよ。

 単にコマンド式のターン制シミュレーションと違って戦闘のテンポが非常にいいのでサクサク進めることができます。気軽に遊ぶのもガッツリやり込むのもどちらもOKなバランスのいいゲームです。

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