LINEのスマートスピーカー「Clova」で使えるスキルを開発・拡張できる「Clova Extensions Kit」が一般公開

 LINE株式会社がLINEのAIアシスタント「Clova」に搭載されるスキル(機能)を開発・拡張できる「Clova Extensions Kit」の一般公開を開始しています。

 「Clova」は、「Clova WAVE」や「Clova Friends」などスマートスピーカーに搭載されるAIアシスタントで、音声操作だけで音楽やニュース、天気を聞けたり、「LINE」アプリと連携して家族や友だちとのメッセージのやり取りや無料通話などが可能ですが、今までは公式に展開する機能追加のみで、一般の開発者が機能を作って公開・追加することはできませんでした。

 2018年6月28日に開催したLINEの事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2018」にて、 スキルをサードパーティの外部企業や一般の開発者が作成できる「Clova Extensions Kit」(CEK)が発表されました。

 「CEK」は、「Clova」のスキルを開発および配布する際に必要なツールとインターフェースを提供するための開発環境。個人・法人問わず誰でも活用可能で、「Clova」による外部サービスとの連携や家庭のIoTデバイスの制御など、「Clova」の多様な機能拡張ができます。

 なお、「CEK」を活用して外部企業・開発者が作成したスキルは審査を経て、7月下旬以降公開予定の「Clovaスキルストア」上でユーザーに提供することができるようになります。

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 また、LINEでは「CEK」の公開に合わせ、「Clova」とLINEアカウント(chatbot)を組み合わせた多様なコミュニケーション・サービスの創出を図ることを目的に、「CEK」および「LINE」の「Messaging API」を対象にした開発コンテスト「LINE BOOT AWARDS 2018」も開催します。

 「LINE BOOT AWARDS 2018」は、個人・法人問わず誰でも参加が可能で、優勝賞金額は 最大1,000万円、他にも“おうちハック部門”や“ファミリー部門”などの部門賞や、協賛企業・団体の提供するテーマに対し最適なソリューションとなるサービスを表彰する協賛テーマ賞などを複数設け、多角的な観点でサービスを表彰します。

 またLINEでは、「LINE BOOT AWARDS 2018」の盛り上げや「CEK」および「Messaging API」の活用を促進するため、各種オフラインイベントを国内外で開催していく予定とのこと。

 競合であるGoogle HomeやAmazonのAlexaでは一般の開発者がスキルを開発してスマートスピーカーで使うことができる仕組みが展開されているため、やっと追いついた形にはなりますが、LINEは先日の「LINE CONFERENCE 2018」で国内企業であることの強みを見せたように、アプリや各種サービス、企業などと連携しやすい環境があります。

 一歩出遅れたといっても、まだまだ発展途上の分野であり、これから巻き返しは十分に可能性としてあると思います。開発環境が整い、大きく認知されればスピーカーを展開するLINEと開発者ともに大きなプラットフォームとして成長するかもしれません。

 Clova Developer Center β
LINE BOOT AWARDS 2018 | LINE BOOT AWARDS 2018

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LINE Clova

価格:無料

カテゴリ:ユーティリティ

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イマ&ムラ

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