iPhone X発売に際して行列が復活。しかし3年の時を経て喜びの声は少なく

 iPhone X発売日当日となりましたが、Appleが公式に当日在庫がある旨を発表したことから前日、早ければ数日前から各地のApple Storeには行列ができているようです。

 私が現地には赴いていないためあくまでSNSなどの情報が元で申し訳ないのですが、Apple 銀座では500人ほどですでに行列は締め切り、表参道、渋谷でも数百人単位で並んでいるようです。

【速報】Apple Store銀座店300m程度で警備員から「ここからの人は買えないので帰ってください。警察からも指導入ってるので。」とのこと。 pic.twitter.com/UiLuZZ7ZwJ

— ぬこさん (@NukoChat) 2017年11月2日

 ただ、あくまで私個人の主観ではあるのですが、今年の行列はファンによるお祭り騒ぎの盛り上がりが久々に復活、という感じにはなかなかなっていないようで、ある意味予想通りではありますが集団的に組織された転売目的の方が割合として多く感じられるといった状況のようです。

 Apple StoreでiPhoneの行列が行われていたのがiPhone 6の時まで。6sからは予約確定者のみが指定の時間にストアに訪れる方式に変わり、公式には行列を無くす形になりました。

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 その際は6の時など自身が使用する目的で無い購入者が増えてきていたことも事実でした。当日は雇われて並ぶ人たちがかなりの数がいて、Appleが行列参加者にはSMSとiPhoneのPassbook機能で予約を発券するという施策をとり、それが出来ないため去っていく人がかなりいたことを覚えています。

 結局行列はその年が最後となり、納得はしていたものの残念がる声も聞こえてきたという感じで、私も数年間並び続けた人間としてはその一人でした。

 そして実際に無くなってみれば、慣れもあり今までストアに並んでいたファン達もネットでの購入に移行しAppleの選択は正しく機能していたと思います。

 今年iPhone Xで当日在庫ありのアナウンスにより3年ぶりに行列が復活となりました。しかし状況としては上述の通りの様で、あまり喜ばしい盛り上がりとはいえない模様です。

 これはネットでの予約がスムーズに定着したこともあり、多くの人がすでに予約確定をしていて並ぶ必要がなかったために実際に並ぶ人に偏りがでている部分も少しはあるとは思いますが、それでもその偏りの部分が大きいのかな、という気がします。

 私個人的には並んで買うのはこんな歳になっても好きで、ある意味他では味わえない貴重な購入体験の一つだと感じています。

 ただし実際に今回の様な状況になってしまうと、やっぱり行列は失敗だったのかな、というイメージが広がるのは避けられないように思います。(こうやって言うことでさらにそのイメージが着いてしまうことも踏まえて)

 今回の状況と過去を振り返るとやはりAppleの方策は正しかったと思うと共に、何故今回当日販売を公表したのか、行列ができることくらいAppleも予想が付くと思うのですが、プロモーションのためか、はたまた数年経って改めて販売方法を模索しているか、ここまで購入者に偏りがでることは想定外だったのかなど色々と疑問もでてきます。

 おそらく来年からはほぼ確実に行列を無くす方向に戻ると思いますが、折角の行列復活は楽しく見守りたかったという気分です。

 また願わくば、今回並んでいる中で純粋なファンの方が少しでも行列を楽しく過ごせる状況にあって欲しいと思います。



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イマ&ムラ

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