iOS 10では指紋認証できる端末じゃないと今までよりロック解除が面倒かもしれないと思った

 秋より提供予定のiOS 10のデモを見ていてちょっと違和感を感じてしまいました。iOS 10ではロック画面からの挙動が一新されるわけですが、人によっては今までより動きが煩雑になるかもしれません。

 何が変わるのか、ということでまずはiOS 10のロック画面を見てみましょう。メインには時計と通知ですね。

 そして右から左にスワイプでカメラ起動、左から右スワイプでウィジェット画面。カメラは今まで右下の小さいボタンがありましたが正直使いづらかったのでこれは嬉しい変更ですね。

 で、ここでアレ?って思いません?

 今のiOS 9系の起動の流れというと、左から右へスワイプでパスワード画面が出てくるので入力、となります。

 …そう!iOS 10のパスワード入力画面どこいった!!!

 答えはここにありました。ロック画面の一番下。

 「Press home to open」とあります。そうホームボタンを押すことでパスワード入力画面にいくわけですね。

 で、ここからが問題。

 実際にこの動作やってみください。結構面倒じゃないですか?

 今までだと画面が点いたあとはスクリーン上でスワイプからそのままパスワードを入力できたわけですが、iOS 10からは画面が点いた後にホームボタンを押してそこからスクリーン上でパスワードを入力するわけです。つまり指の遷移が大きくなります。

 iOS 10では傾きを検知し机などから上げた際にスリープが解けて画面が起動するようになるので、現状まず画面を点けるためにホームボタンなり電源ボタンを押す必要があるのを考えれば総合的に見て手数はそう変わらないのかもしれませんが、傾きでのスクリーン点灯が常に稼動するとも限りません(手に持っている状態でロックがかかるなど)。

 で、勘のいい方ならもうお気づきだと思いますが、これらを全て解決する方法が一つあります。

 それが指紋認証であるTouch ID。

 今でもそうですが、Touch IDがあればパスワードを入力する必要はないので、そもそもパスワード画面に行く必要もありません。

 つまり両スワイプでパスワード入力以外の画面を出して機能性を高めたiOS 10のロック画面の作りはTouch IDがある前提といっておかしくないと思います。

 逆に言えばTouch IDが無い端末ではロック解除が今までより面倒にすらなりかねません。Appleの新しいデバイス買ってね、というメッセージなのでしょうか…

参考:iOS 10 – Preview – Apple

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イマ&ムラ

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