見てきました!映画「スティーブ・ジョブズ」!Apple創業者にして天才?変人?若くしてその生涯を終えた彼の人生を描いた映画の感想をお伝えしたいと思います。
極力ネタバレは避けたいと思いますが、いかんせん内容に触れなければ書けない部分もありますので、絶対にネタバレはイヤ!という方は映画をご覧になった後に再度ご覧いただければと思います!
皆さんはスティーブ・ジョブズと聞いてどんな人間を思い浮かべますか?プレゼンの天才?稀代のペテン師?まるでその才能は初めから備わっており、若くしてその全てを発揮していた様なイメージがあるのではないでしょうか?少なくとも晩年のAppleのプレゼンでの姿をメインに見てきた私にはそういう印象がありました。
しかし、少なくともこの映画ではそうではありませんでした。彼も一人の人間であり、最初から完璧では無かったのです。最初に違和感を感じたのは彼が初のコンピュータ「Apple」を納品する場面。「これじゃ消費者には売れない」という相手の言葉に彼は言いよどみます。それは相手の言うことが正論であり、自分にとって痛いところを突かれたからとはいえ、たじろぐ姿はあのジョブズとは思えませんでした。そこで気が付きます、「ああ、彼も人間で初めから完璧ではなかったんだ。彼はここから成長していくんだ」と。
もちろん、各場面において彼はそんじょそこらの人間よりよっぽどクレバーで小憎らしい言葉の応酬を重ね、Appleの成長を勝ち取っていきます(上述のシーンでも最後にはちゃんと一発かまします)。しかしマイク・マークラを招き入れるシーン、有名なジョン・スカリーを引き抜くシーン、大物との対決を繰り返すたびに堂々と、相手の裏をかき、先手を打つようになる、あらゆる状況や優れた人間の技を吸収・成長し最後に”あのジョブズ”に繋がっていく、それこそが最大の見せ場だと感じました。
ジョブズの成長と共に外せないのが彼の“切捨てる姿勢”です。予告編でもありますが、幾度となく別れのシーンがあります、しかも一方的に。酷いやつと思えますが映画を見ていると納得しちゃうんですよね。前知識でのジョブズがあるからかもしれませんが、彼は理想を実現したいだけなのです。それに対して常に本気で最善を尽くしているだけなのです。
面白いのはその切捨てた人からも吸収し、それが彼の理想に反映されている点です。彼は序盤、ヒッピー文化に傾倒しますが後にその時代の友人を非情とも言える対応で切捨てます。ただその後のAppleの製品や彼の考えにその時代の考えが確実に息づいているのです。矛盾ともとれなくないですが、彼のしたたかさというか、貪欲さそんな一面が垣間見えます。
ここはもうネタバレ上等。個人的にグッときたシーンを挙げたいと思います。
一つは”もう一人のスティーブ”であるスティーブ・ウォズニアックとの別れのシーン。自分の理想を理解出来ない人間・実現出来ない人間は容赦無く切り捨て、去るものは追わないジョブズですが、最初の友人にして最大の理解者ウォズとの別れだけは特別でした。とても短い一方的なやりとりですが、ジョブズが他の誰のやりとりとも違う反応をする姿はジーンときます。
2つ目はマイク・マークラの存在です。恐らく今までのどのスティーブ・ジョブズの物語よりこの映画では彼が多く登場します。彼もジョブズとすったもんだがあるわけですが、見ていてどうしても彼を否定出来ないんですよね。彼は恐らくジョブズに一番近い一般的な感覚の持ち主だったのではないでしょうか。ジョブズに対して裏切りと裏切られを両方体験する事になる彼ですが、どちらも仕方が無かったと思えてしまいます。自分でもそうした・そうなった、と。個人的には彼の葛藤も一つの見所だと思います。
全体を通すとジョブズの生涯としては断片的で、よく知る人ほど物足りないと感じる部分はあるかもしれませんが、あまりに多くの事が起き過ぎる彼の人生なら仕方ありません。それを差し引いても物語はしっかりと構成されています。Appleファンならずとも(変人の)人間ドラマとして楽しめますよ!
全国の東宝系劇場で11月1日から上映中です!
ライター:イマ&ムラ
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