ホームボタンに指を乗せるだけで、瞬時にロックを解除してくれるiPhone 5sのTouch IDシステム。一見、超ハイテクな仕組みに見えますが、コンセプトはものすごくアナクロなことなんですよね…。今回はそんな生体認証のお話。
指紋の形を読み取って、本人だと認定したらロックが自動的に解除される。Touch IDはなんとも便利な機能です。
これに慣れると、これまでのセキュリティ方式だった数字4桁の入力すら煩わしく感じてしまうほど!
なんともすばらしいテクノロジーだなあ、と感じていましたが。ふと気がつけば、「指紋を認証する」という行為自体はなにも新しいことではないんですよね。
日本では、江戸時代から指先を印鑑代わりに使う「拇印」というシステムがありました。これは指紋を個人の特定に結びつける、いわば指紋認証のはしりともいえます。
そんな昔からあった照合方法ですから、指紋認証自体はそう珍しいものではないわけです。とはいえ照合方法にもよりますが、一説では一兆通りともいわれる紋様を瞬時に読み取るのは大変なこと。それをホームボタン大の極小装置で行うTouch IDはやっぱりスゴい!ということになりますね(笑)。
では生体認証のメリットはなんでしょうか?それは、従来のパスワードや物理キーと違って紛失、忘却、盗難などの心配がないことです。
そして世の中には、指紋以外にもいろいろな生体認証の方法があります。
目の角膜と水晶体の間にある薄い膜を感知して照合する「虹彩(こうさい)認証」は、指紋と同程度の識別能力があるとして、様々なシステムに用いられている方式。
メガネやコンタクトレンズをつけていても識別する精度を誇ります。
また、人の声の周波数をグラフ化して識別する「声紋認証」などもあります。こちらの精度は指紋、虹彩と比べるとやや落ちますが、本来ならスマホに一番適した認証方式といえますよね。
さらにユニークなのだと、「まばたき認証」なんてのもあります。無意識に行っているまばたきもじつは個人個人でパターンが異なります。さらに高速動作のために、意図的になりすますことが難しい精度の高い照合方法といわれています。
「キーストローク認証」というものも存在します。これはキーボードのタイピング速度を覚えて、同一人物かどうかを識別する方法。こちらもスマホにうってつけのシステムですよね。
日進月歩で進化していく生体認証のシステム。クレジットカードや電子マネーシステムとリンクしているだけに、ユーザーにとってセキュリティ強化は願ったり叶ったり。
そのうちiPhoneをじっと見つめるだけでロックが外れる「Eye ID」や、Siriに話しかけるだけでホーム画面へ飛んでくれる「Voice ID」なんて新システムが導入される日がくるかもしれませんね!?
ライター:なかムー
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