Microsoftが公式のサポートページにてWindows 10 Mobileのサポートを今年2019年12月10日に終了すると発表しました。
サポート終了についてのQ&Aにおいて、「Windows 10 Mobileのユーザーは今何をすべきか?」という設問では「サポートされているAndroidまたはiOSデバイスに移行することをお勧めします。」としています。
実際にMicrosoftはiOS、Androidともに多数のアプリをリリースしており、Mobile版OfficeやクラウドストレージのOneDrive、音声アシスタントのCortana、ブラウザのEdgeなど、OSこそWindows 10 Mobileはなくなりますが、その中で可動していたアプリや機能はすでに他のモバイルOSで再現が可能となっています。
WindowsのモバイルOSはWindows CEに始まり、それをベースとしたWindows Mobile 2003から6.5に至るまでのシリーズ、そそしてiPhoneやAndroid登場後にそれに競合するように作られたWindows Phone 7から8.1、そしてさらにその後継となるWindows 10 Mobileが作成されましたが、以降の後継は開発されておらず事実上のモバイルOS撤退となります。
スマートフォンという呼称が広まる前からモバイルOSを手がけていたものの存在感は薄く、iOSとAndroidの急成長によりスマートフォン市場が拡大。モバイルOSを擁しながらも時代に乗り遅れた形となり、Windows Phoneシリーズをリリースするも最終的に追いつくことはなく撤退という形になりました。
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PC然としたWindows Mobileはモバイルデバイスでありながら仕事としてのPCと同様の作業環境を提供するという本来のスマートフォンのコンセプトらしいデザインから、iOS/Androidと違う使い勝手を目指しModern UIを採用したWindows Phoneシリーズ、そしてPC向けWindowsとコア部分を同じくしPCアプリとスマートフォンアプリの互換性をもたせたWindows 10 Mobileと、列挙すれば革新的な内容を含んではいましたが、いかんせんタイミングやそれに伴うユーザーの拡大が伴いませんでいた。
個人的にはWindows PhoneのModern UIは後にWindowsの大元ともいえるPC版であるWindows 8にデザイン面で先行、フィードバックする形で採用されたたなど新規性に秀でていたと思うのですが、いかんせん結果としては残念なものとなってしまいました。
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