iOS 11ではメールやカレンダーのデータ取得方法である「フェッチ」に新しく自動受信を行うオプションが追加されています。
「フェッチ」はそもそもメールなどサーバーやクラウド側からデータを送ってきた際にリアルタイムで受け取る「プッシュ」と違い、「◯分毎」といった形で受け取り側からデータを取りに行く方式。
プッシュはサーバー側受け取り側双方の対応が必要なのに対して、フェッチはサーバー側が能動的にデータを送る(プッシュする)仕組みが必要がなくリアルタイムに情報のやり取りが必要なもの以外で使われています。
iOSの標準メールではGmailなどをプッシュで受け取ることはできず、最高で15分間隔でデータを取得しにいくフェッチでしか利用できませんでした。
iOS 11ではこのフェッチに「自動」というオプションが追加されています。
この「自動」は”電源とWi-Fiに接続されている場合にのみバックグラウンドで新規データを取得します”とあり、プッシュまでとは行きませんが従来の時間ごとの取得より柔軟にデータの取得を行うことができるようになっています。
設定方法は「設定 > アカウントとパスワード > データの取得方法」の画面下にフェッチに関するオプションがあり、ここで自動を選択することで完了です。
元々GmailなどはGmail(Google)側はプッシュの対応をしており、専用のアプリを使えばプッシュで通知を受け取ることができますが、何故かiOSはプッシュの受取設定を一時期から許可しておらず標準メールではプッシュ通知を受け取ることができませんでした。
今回の変更はあくまでプッシュ対応ではなくフェッチの強化ですが、受信タイミングが早くなるので標準メールアプリでプッシュ非対応のメールを使いたい方には朗報です。
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