iOS 11がリリース直前ですが、注意したいことに画像の保存があります。それが画像のフォーマットについて。
iOS 11及びmac OS High Sierraでは画像は新しいHEIF形式(拡張子は.heic)、動画はHEVC形式で保存することが出来るようになり、この形式自体は今までより圧縮効率が良いという利点があるのですが、互換性がかなり限られてしまいます。
iOS 11かmac OS High Sierra端末で閲覧する分には構いませんが、例えばiPhoneはiOS 11にしたけどMacはOSアップデートしていない、といった場合やiPhoneで撮った写真をWindowsにも共有している、といった場合。
Appleは送信・共有の際にこれまでの形式に変換するとしているためおそらくiOS標準の共有機能を使えば問題ないないと思われますが、やり方によっては送信先ではデータを見ることができない可能性もあります。
また、気にしたいのがDropboxやGoogle フォトといった自動アップロード機能を持つアプリやサービス。
これらのアプリではiPhoneで写真を撮ると自動でクラウドに保存してくれる機能がありバックアップ用途としても便利ですが、アプリが対応していないと突然その自動アップロードが切れたり、うまくいかない可能性があります。
現在DropboxやAmazon Prime Photosなどが対応済みなので、アップロードについては大手クラウドストレージは対応はすると思いますがタイミングによっては注意が必要です。
また対応していたとして、クラウドに新形式でアップすると、先述のとおり、同じiOS 11やmac OS High Sierraで見るには構いませんが、別OSなどでは閲覧ができない可能性もあります。
これに関してもDropboxなどでは写真の保存形式を選べる設定が搭載されることになっており、HEIF形式でiPhoneに保存した写真もアップロードの際に変換することが可能としていますがこれもアプリ側の対応次第となります。
もしiPhone本体やiCloudの容量に余裕があり、圧縮率を気にしなくていいのであれば、iOSのカメラ設定でフォーマットを「互換性優先」にすることで今まで通りの形式で保存することも出来ます。
自分の使い方が最新のiOSやmac OSだけなら圧縮率も高まり、新しい画像編集機能なども使えるため新形式にしない理由はないと思いますが、自動バックアップするならそのアプリが対応しているかどうか、保存した先のデータの活用法や端末から直接共有する先のデバイスは何か、などをよく考えて設定をするのが良さそうです。
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