2017年8月30日(水)本日、GoogleがAndroid向けの拡張現実SDK「ARCore」を発表、提供を開始しました。
「ARCore」はすでにGoogleが提供している拡張現実プラットフォーム「Tango」の技術を元に構築されているとのこと。
Tangoは専用のデバイスが必要でしたがARCoreはAndroidのエコシステム全体にスケールされているとのことで、数百万台を超えるデバイスで動作する予定となっています。
ただし、現在はプレビュー期間ということでAndroid 7.0 Nougat以上がインストールされたPixelかSamsungのGalaxy S8でのみ動作となっています。
ARCore は Java / OpenGL、Unity、Unreal Engine で動作し、次の 3 つの機能をサポートします。
・モーショントラッキング:スマートフォンのカメラから検出した特徴点や IMU センサーデータを処理することでスマートフォンの位置や向きや姿勢を計測し、オブジェクトの位置を正確に配置できる。
・水平面の検出:モーショントラッキングに使用するのと同じ特徴点を使用して水平面を検出できる。
・光源の推測:ARCore が周囲の環境光を推測することで、開発者は周囲の環境に合わせてオブジェクトをライティングし、よりオブジェクトをリアルに見せることができる。
また、Web 開発者に向けたプロトタイプのブラウザもリリースし、開発者は、カスタムブラウザを使うことで AR 拡張 Web サイトを作成し、Android / ARCore および iOS / ARKit の両方で実行することもできるとのこと。
AppleがiOS 11からARKitを提供し、本格的にアプリ制作などもARの活用に力を入れ始めることがわかっているので、当たり前といえば当たり前ですがGoogleも出してきましたね。考えてみればGoogleはごく一部の環境とはいえTangoですでにARの研究・開発について進めていました。そういった意味では先行しています。この分野でも両社がどうやって戦い高めあっていくのか楽しみです。
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