Appleの発表会WWDC 2016が行われたわけですが、開発者向けということで、満遍なく「そうなんだ」くらいになってしまっていないでしょうか。結局どれが一番我々一般ユーザーに影響がありそうか、私達が使いそうか、気になりません?
そこで新しいOSや機能がリリースされた後何が一番影響がありそうか考えてみました。
発表された内容一覧は以下を御覧ください。
正直、一番ユーザーが影響を受ける、意識が変わるのはここではないかなぁと思います。
最近はiPhoneを含めスマートフォン全般でアプリ自体は平均化され、OSが違ってもどれでも大して違いの無い操作感で使えるようになってきています。
ではそこで他OSやアップデートで差を感じるのはどこか、と考えるとどのアプリにも属さないOSなどベースの部分(Androidで言えばメーカーのカスタムホームなどの場合も)、アプリ以前の部分が大きいのではと思います。
今回の発表ではロック画面からのメッセージ返信や、スワイプでのロック画面からの高速なカメラ起動、ウィジェット画面への遷移などが追加されます。
文字にするとあっさり目に感じられるかもしれませんが、これにより取り出したiPhoneをスリープから解除してアプリを探してor通知から起動して各種動作、といった流れにおいてユーザーのタップ数や動きが結構省略されると思われます。
こういった内容のアップデートは、適用直後の感じ方は「ちょっと便利になったね」位のものかもしれませんが、後からアップデート前のOSを触ると圧倒的に面倒に感じたりするなど、一度体験したら離れられないものになっていた、という事になりうる可能性があります。
正直今まで個人的にはカーソル移動以外あまり陽の目を見なかった気がする3D Touchに関しても、少しずつ使える幅が広がりいつの間にか必須機能になるかもしれません。
これは本当に一般ユーザーにはイメージが付きづらいですし、実際には開発者次第の部分もあるのですが、転がり方によっては一気にiPhoneの可能性が広がる項目でもあります。
今回、開発者向けに機能開放がされたのがSiri、地図アプリ、メッセージアプリ、電話と今までになく多く且つ広範囲に渡ります。中でもSiriはiPhoneの目玉機能でもあり。他OSに対してもアドバンテージのある分野です。
じゃあ具体的にSiriが開放されると何が起きるか、何が出来るかというと、まず開発者は自分のアプリの出入り口にSiriを使うことができます。
すると、例えばお店検索アプリなどで今まではアプリを起動してから文字入力をして条件を選んで〜としていたのを全てSiriとの会話で結果まで行き着くことなどができそうですし、写真アプリなどでも条件を絞り込めればいつ誰と撮った写真を見たいといった条件をSirと会話しながらクリアして、誰かに送る・アルバムを作るといった作業も可能でしょう。
アプリ開発側が持っているデータベースや機能をSiriと組み合わせることで、今行っているタップ選択での連続や文字入力といったユーザーの動作が一気に変わる可能性があります。
一番未来っぽくないですか?
これは日本では厳しいかもしれませんがApple的には最も時間も力も割いていた項目です。なぜ日本では劣勢っぽいかというと、当然ながらLINEの存在ですね。もちろんながらAndroidといった別OSでは使えませんし。
発表された内容としては、メッセージ内でのビデオ再生、カメラ起動・撮影、絵文字のサイズが3倍、文字や吹き出しにエフェクト、手書き文字の送受信、全画面エフェクト、Apple Musicのリンク送信・再生、API公開、スタンプの提供・販売などかなり多岐にわたります。
スタンプなど今までのiMessageからするとかなり使い勝手が上がりそうですが、日本ではどうしてもLINEがあるせいで霞んでしまいます。送信する画像にその場で手書きを加えたり、スタンプも単体で送るだけでなく組み合わせができたりと実際に機能自体はかなり高機能だと思うのですが、やはり日本では普及しきっているといえるLINEの牙城を崩すのは難しいでしょう。
ただやはり日本で一番普及しているスマートフォンであるiPhoneのデフォルトのアプリということで使えるベースはあるわけです。ひょっとすると一気に盛り返す可能性も無きにしもあらず、ということで大穴扱いでお願いします。
細かく見ていくと、結局全部なんだかんだ色々できるかも?みたいな話になりそうなので、ここらへんのしたいと思いますが、最後にもう2つだけ。。。
iPhoneやiPadにプラスしてMacを使っている方ならUniversalClipboard、さらにApple Watchもお持ちならオートログイン機能もかなり便利になると思います。
実際にリリースまでに他の新しい機能が追加されるかもしれませんし、蓋を開ければ全然違う項目が流行るかもしれません。いざその時になったらどうなるか使うのが楽しみですね。
参考:Apple Events – WWDC Keynote June 2016 – Apple
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