イギリス人からは、日本がこのように見えているのでしょうか。
少し前から話題となっている「Tengami」というアプリは、日本の美しい世界観をイメージした“動く絵本”。制作はなんと、遥か彼方のイギリスです。
舞台は何処かの日本風の屋敷。その一室にある一冊の本。
画面に表示される波紋を頼りに画面をスライドしていく事で、絵本をめくるような感覚に陥ります。引き込まれるように開いてみると、現れるのは桜。
秋が来て、冬が訪れ、やがて桜は散ってしまう。
主人公をダブルタップで操作し、和をテイストとした美しい琴のBGMを聞きながら、和紙のような世界を進んでいきます。
このゲームにおいては出てくる言葉は多くありません。直感的であり、目で見て、音で聞くことが全ての肌で感じる内容となっています。
ゲームとしての一面よりも芸術作品の色が強く、細かなギミックに製作者のこだわりを感じられます。
遊んだ後には、1冊の昔話を読み終えたような感覚になる本作。ゲームとしての完成度はもちろん、改めて日本の良さを感じられる作品でもあります。