クラウド型ストリーミングゲームサービスは業界のカンフル剤となりえるか!?

米国で開催された「CES 2014」にて、ソニーがクラウドストリーミングサービス「PlayStation Now」を発表しました。
じつはこの技術、一番恩恵を受けるのはスマホやタブレットなんです。

そもそもクラウドストリーミングサービスってなんじゃらほい?
確かに、まだ聞き慣れない言葉ですね。

でも、じつはもう国内でもこのサービスは始まっていて、オンラインゲーム「ドラゴンクエストX」では実際にタブレットでゲームに参加することが可能です。

家庭用のゲーム専用機やパソコンと比べると、まだまだグラフィック処理能力とRAM容量がかなわないタブレット&スマホ。

しかしながら、このクラウドストリーミングサービスを使うと、まるでゲーム専用機のように快適に遊べちゃうんです!

その仕組みはこちら。ゲームの処理をクラウド上で行い、その結果をストリーミング映像で端末に送信する仕組み。

これならマシンスペックが必要なことは全部クラウド上で処理し、端末は動画を受信するだけでいいわけですね。

この技術が確立すると、大型ゲームをするのにも専用端末が必要なくなってきます。
ソフトをダウンロードする必要すらないわけですから!

ハードの垣根も取っ払われるので、知り合いと一緒にゲームをプレイする機会も増えることでしょう。
もう「PSP派と3DS派でいがみあう」こともなくなるわけです(笑)。

さらに思考を飛躍させると、メーカー公式のサポート番組をゲームを一緒に閲覧できたり、副音声付きで楽しめるタイトルが登場するかも!?

もちろん、このシステムが世の中に浸透するためには、まだいくつかの関門が存在します。
それは「利用価格設定」「通信遅延の問題」「ライブラリの充実」です。

中でも「価格設定」は一番のポイントといえるでしょう。ストリーミング配信というシステムの性質上、おそらく月額制が定着していくように思えます。これがユーザーに定着するかどうか。

「通信遅延」は現在の技術でもほぼないといってもいいかもしれません。ただ、アクションゲームやFPSのようにフレーム単位での反応が必要なゲームは厳しいシーンも出てくるやも?

「ライブラリの充実」については、プレイステーションのタイトルが遊べるという「PlayStation Now」は理想的ですね。サービス開始直後にソフトが充実していそうです。
今後参入してくるだろう、後発のメーカーがどこまで揃えられるかに期待したいもの。

イメージ画像:kotaku

かつてカセットだったファミコンが、CD媒体のプレイステーションになり、ダウンロード型のスマホアプリに進化している中、その延長線上にあるこのクラウドゲームシステム。

年々縮小傾向にあるゲーム業界において、多大な影響を与えることは間違いないでしょう。

今年、最も注目すべきジャンルといえそうです。

 

ライター:なかムー

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